速読するトピックス 科学・医学・医療・世相・ニュース 提供 SRS研究所
記載 栗田昌裕
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「ニュースの核(コア)をとらえよう」
165 ■「痙縮」に腹部にポンプを埋めて投薬する新治療法 070109記載
医学・医療 脊髄損傷や脳卒中が原因で、筋肉が過度に緊張して固まる状態を「痙縮」と呼ぶ。その治療法として、腹部にポンプを埋め込み、バクロフェンという薬を少しずつ注入する「髄腔内バクロフェン療法(ITB療法)」に06年春に、公的保険が適用された。欧米では10年以上前に開発されて、2万人以上に埋め込み手術が実施された。日本では、25人に試みたところ24人に症状軽減などの効果が認められたという。課題は、薬を2−3ヶ月ごとに補充すること、電池寿命があるので5−7年ごとに手術で交換すること、治療からリハビリまで一貫して扱える施設が少ないことだ(脊髄損傷からリハビリまで一貫して担っている医療機関は総合せき髄センターがあるだけ)(070108、朝日新聞)。   <コメント> 
痙縮治療はリハビリ上の大きなテーマ。その治療薬はジアゼパム、バクロフェン、ダントロレンナトリウムである。そのうち脊髄レベルで効果を示すのがバクロフェン。
164 ■脳梗塞が起きやすい遺伝子型がある 070109記載
医学・医療 九州大と東大医科学研究所などのグループが、遺伝子型によって脳梗塞の起きやすい人がいることを示した。脳梗塞患者と健康な人1126人に関して、その差を調べた。その結果、PRKCHという遺伝子上の差がかぎと半径した。日本人に多い小さい脳梗塞(ラクナ梗塞)では、この遺伝子のある人たちは、そうでない場合の1.66倍、危険性が高かった(070109。朝日新聞)。 <コメント> 
この遺伝子の役割はまだはっきり分かっていない。同様の発見は別な遺伝子に関してこれからもあることだろう。
163 ■さんご礁保護は「赤信号」。管理徹底は2%未満 060729記載
自然・環境 世界のさんご礁できちんと保護されているのは2%にも満たないとの調査結果が出た(英、米、ニュージーランドなどの国際研究チーム。060726)。102ヶ国1344カ所の海洋保護区内の保護対策の実態調査の結果で、汚染や開発で破壊の危険度が低いさんご礁は全体の0・01%。日本では17の保護区を分析、うち沖縄県の4カ所と奄美群島(鹿児島県)の計5カ所が破壊危険度が高く、残りが中程度。グループのカナダ・ダルハウジー大のカミロ・モーラ博士は「保護区内の漁業規制が少なく、汚染や人間活動の影響が大きいため日本のさんご礁破壊の危険度は高い」という。世界の海の保護区中にあるさんご礁面積は全体の18・7%に当たる9万8650平方キロ。魚やサンゴの密漁などがなく水質汚染防止などの管理がなされる保護区内のものは全体の2%に満たなかった(060727。中日新聞)。 <コメント> 「18.7%で、9万8650平方キロ」ということは、世界の珊瑚礁面積の全体は、52.8万平方キロということ。ほぼ700キロ四方のエリアと同じである。意外に少ないものだと思った。
162 ■九州豪雨は一部で総雨量1200ミリ超 060729記載
気象・災害 活発な梅雨前線の影響で記録的な大雨となった九州中南部には06年7月18日から23日までの総雨量が1200ミリに達した地点も出た。九州中南部の大雨で、降り始めから23日午後までの総雨量は、鹿児島県さつま町紫尾山で1237ミリ、宮崎県えびの市で1264ミリを記録。各地で年間降水量の3分の1を超えた。今回の豪雨の九州での人的被害は、鹿児島県で死者4人、行方不明者1人に上った(060724。西日本新聞)。 <コメント> 第150項を参照。1200ミリとは1.2mということだ。短時間で1mもの雨が降れば、浸水地域が出たり、車や家が流されることもうなずける。
161 ■ウッズ、全英ゴルフV2 谷原は11アンダー5位 060729記載
スポーツ・能力 男子ゴルフの第135回全英オープン選手権最終日が06年7月23日、ロイヤル・リバプールGCで行われ、首位スタートのタイガー・ウッズ(30)が67で回り、通算18アンダーで2年連続3度目の優勝を果たした。メジャー大会通算11勝目を挙げ、ウォルター・ヘーゲン(米国)と並ぶ歴代2位となった。ウッズは5月に父アールさんを亡くして以来初めての勝利。6月の全米オープン選手権が予選落ちに終わったが、今大会は2日目からトップに立ち、強さを印象づけた。谷原秀人(27)は5位に入る健闘を見せた(060725。中日新聞)。 <コメント> やはりウッヅはすごい。
160 ■国内最高齢49歳の雌ゴリラ元気 060728記載
生命・能力 国内最高齢のローランドゴリラは、名古屋市の東山動物園のオキ(49歳)。人間なら軽く100歳は超える高齢だがますます元気という。雌のネネ(33歳)とその娘アイ(3歳)との野生では見られない雌ばかりの共同生活が若返りの秘訣という。オキは1959年9月に1歳で来園。63年から3頭のゴリラで演じるゴリラ・ショーの一員として大人気に。68年にショーが終了。88年に出産したが子どもは直後に死に子育て経験はない。ゴリラの平均寿命は40歳という。国内で49歳まで生きたのはオキが初めて。世界では米国ダラス動物園で推定52歳の雌ゴリラがいる。オキもその長寿記録に手が届きそうだ(060725。中日新聞)。 <コメント> ゴリラの平均寿命が40歳ということは、人間のほぼ半分ということ。人間もつい最近までは(例えば、2千〜3千年くらい前までは)、同様の平均寿命だった。
159 ■男性78・53歳 女性85・49歳。平均寿命が前年下回る 060728記載
生命・能力 日本人の05年の平均寿命は男性78・5歳、女性が85・5歳で、男女とも6年ぶりに前年を下回った(厚生労働省の簡易生命表。060725)。インフルエンザ流行による死者数増加が原因。国際比較では、女性は21年連続で長寿世界一だが、男性は前年の2位から4位に下がり、32年ぶりに上位3位から外れた。女性の2位は香港、3位はスペイン、男性の1−3位は香港、アイスランド、スイスの順。厚労省は「(インフルエンザという)特殊要因による順位の変動はあったが、平均寿命が延びている傾向に変わりはない」としている。日本人の平均寿命は厚労省が統計を取り始めた1947年以来延び続け、女性は60年、男性は71年に古希(70歳)を上回った(060727。中日新聞)。 <コメント> 香港が二位に来ていることに注目しよう。男性も女性も80歳まで生きることが普通になりつつある。
158 ■7月の日照時間は東海地方で平年の半分、東京は3割 060728記載
気候・気象 梅雨明けが遅れ、7月の日本列島は大幅な日照不足となった。気象庁は6月末の1カ月予報で7月の日照時間を全国的に平年並みで、梅雨明けも平年と大差ないと予測した。「偏西風の蛇行や寒気の南下を読めなかったこと」が予測の誤りの原因。長梅雨や冷夏をもたらしやすいオホーツク海高気圧の出現は長く続かなったが、7月中旬から上空の偏西風が日本付近で南に大きく蛇行。北から寒気が流れ込んで梅雨前線の北上を妨げた。こうした中−高緯度の流れ予測はスーパーコンピューターでも難しいという。この時期にこうした蛇行が起きるのは10年に1回程度。7月1−24日の日照時間は、東京都心で計29時間余(平年の29%)、名古屋でも計61時間(平年のほぼ6割)、岐阜や三重では軒並み平年の5割程度。このまま推移すると東日本の太平洋側(関東甲信と東海)の7月の日照時間は戦後最少を記録しそう(060727。中日新聞より)。 <コメント> 日照時間が少ないことから、さまざまな影響が予測できる。梅雨前線の停滞が、日本の動植物にどう影響するかがこれから分かってくるので注目したい。
157 ■05年度医療費は32兆4000億円、過去最高を更新 060727記載
医療・費用  05年度の概算医療費は、04年度の31兆4000億円から3・1%増加し、過去最高の32兆4000億円に上ったと発表された(060726。厚生労働省)。診療報酬の大幅引き下げで医療費が減少した02年度から、03年度以降増加に転じ、3年連続で最高額を更新した。医療費は高齢化進展や医療技術高度化によって、毎年3−4%程度の自然増が見込まれる。診療報酬改定や大きな医療制度改正がなかった05年度はこれに見合う伸び率。05年度の70歳以上の高齢者医療費は5・7%増の13兆5000億円で、全体の41・6%。1人当たりの医療費は、高齢者では75万5000円で、全体平均の25万4000円と比べ3倍。概算医療費は医療費の動向を迅速に把握するため、社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険団体連合会が診療報酬明細書を審査した医療費を集計したもの。医療費全体を示す国民医療費の98%程度とされる(060727。中日新聞より)。 <コメント> 3.1%増加が、他の変動と足並みを揃えているかどうかが問題。
156 ■中国のネット人口、1億2300万人に 060727記載
IT・国際 中国のインターネット人口が06年6月末時点で、前年同期比19.4%伸びて1億2300万人に達した。小中高校生は3000万人に上り、高校生では半数がネットを利用している。中国共産党機関紙、人民日報が、中国インターネット情報センターの調査として伝えた(060727。朝日新聞)。 <コメント> 中・高校生が全体の4分の1にもなっていることが気にかかる。どのような影響を与えるか。
155 ■ドミノ肝移植、6年半後FAP発症 予想20〜30年後 060727記載
医学・医療  生体肝移植を受けた患者の肝臓を玉突き式に移植する「生体ドミノ肝移植」を99年に京都大病院で受けた患者が、神経難病「家族性アミロイドポリニューロパシー」(FAP)を6年半後に発症した。FAP患者の肝臓を移植してもFAP発症は20〜30年後と考えてドミノ肝移植をしたが、予想より早い発症で見直しを迫られそう。確認した熊本大の安東由喜雄教授によると、FAPを発症した患者は50代女性。40代で肝硬変だった99年京都大病院で生体肝移植を受けた50代のFAP患者から摘出肝臓を提供された。国内初のドミノ肝移植だった。06年2月FAP初期と診断された。FAPは主に肝臓で作られた異常たんぱく質が蓄積して神経障害や運動障害を起こす。根治療法はなく死に至る。ドミノ肝移植は国内で京都大、信州大、熊本大などで28人に実施された。昨年、欧州からドミノ肝移植後6年と8年のFAP発症例が発表された(060727、朝日新聞)。 <コメント> 予想はずれるもの。過ちては改むるに憚るなかれ。
154 ■安倍長官と旧731部隊を一緒に放映、TBSおわび 060726記載
政治・芸能 TBSは番組「イブニングニュース」の7月21日の放送で、旧日本軍731部隊を扱った特集に、安倍官房長官の写真パネルが数秒間映っていたと発表した。「意図的ではないが、おわび申し上げます」とする談話を出した(060726)。安倍長官は7月26日の記者会見で「私の政治生命を傷つけようということであれば大変大きな問題だ」と語った。TBSは「別の番組で使用した長官の写真がはられた小道具が映った」と説明。安倍長官は「総務省の調査結果を待ちたい」としたうえで「ビデオを見て驚いた。意図的になされたものであるとすると恐ろしい。そうした動きに対して戦ってきたが意図的なものではないと信じたい」と語った(朝日新聞)。 <コメント> 番組は見ていないが、偶然にしては・・・と感ずる。編集段階で気付かないのはおかしいのではないか。
153 ■北朝鮮口座の中国の凍結を確認(米大統領報道官) 060726記載
国際・政治  スノー米大統領報道官は06年7月26日、中国銀行がマカオ支店にある北朝鮮の口座を凍結したことを米政府として初めて確認した。報道官は「積極的な一歩を踏み出したことに勇気づけられている」と述べ、中国側による制裁強化の動きを歓迎した。米国は、マカオの銀行に対し、北朝鮮による資金洗浄にかかわっているとして事実上の「金融制裁」を続けている。スノー氏は「我々は、北朝鮮による麻薬や武器の取引のための通貨偽造が危険だと考えている」と指摘。米政府は北朝鮮のミサイル発射に対する国連安全保障理事会の非難決議の採択を受け、経済制裁など北朝鮮への圧力を強化する方針(060727。朝日新聞)。 <コメント> 米国は北朝鮮との関係が薄い。関係の深い中国が北朝鮮にどのような態度を取るかで、動きが決まってkる。
152 ■真夏並みの暑さが戻った 来週に関東甲信越の梅雨明け? 060726記載
天候・気候  7月26日、九州や四国が梅雨明けして、列島全体に青空が広がり、真夏並みの暑さが戻った。太平洋高気圧が張り出し、九州付近にかかっていた梅雨前線を押し上げ、活動も弱まった(気象庁)。最高気温は静岡県浜松市佐久間で36.3度、名古屋市で35.1度。東京都心では31.7度と10日ぶりの真夏日になった。東海から西では27日も晴れ間が広がるが、北陸は再び梅雨空に戻る見込み。関東甲信の梅雨明けは来週になりそうだ(060725。朝日新聞)。 <コメント> ひとまず暑い夏が来る目処が立った(個人的な意見だが、東北で標識活動をする私にとっては暑い夏の方が好都合だ)。
151 ■覚せい剤密輸で警察庁長官「北朝鮮が国家的関与」 060723記載
政治・国際  北朝鮮から覚せい剤を密輸したとして韓国籍の禹時允容疑者(59)らが逮捕された事件で、警察当局が同事件を含め、少なくとも過去3回の密輸に北朝鮮の国家的関与があった疑いが強いと判断していることが分かった。北朝鮮からの密輸は1997年以降、計7件摘発されているが、警察庁の漆間巌長官は21日、「大半に国家的関与があったとみている」と警察トップとして初めて北朝鮮の関与を指摘した。 <コメント> 国家が犯罪に関わっていることをどう扱うかが問われている。
150 ■九州で記録的豪雨。鹿児島で3人死亡1人不明。
060723記載
気候・災害  活発な梅雨前線の影響で九州南部は22日、記録的な豪雨となり、鹿児島県では、大口市で川の堤防が決壊し女性(86)が流されて死亡、薩摩川内市で男性(45)が、菱刈町では女性(65)がそれぞれ土砂崩れに巻き込まれ死亡した。さつま町では、増水した川の近くの職場を見に行った男性(76)が行方不明となった。
 鹿児島県の阿久根で、22日夕までの24時間降水量が540ミリを超えるなど、鹿児島県の5地点、熊本県の3地点、宮崎県の1地点でそれぞれ24時間雨量としては観測史上最多を記録した(060722。岩手日報より)。
<コメント> 梅雨前線の停滞が引き起こす典型的な災厄例をみている。
149 ■自民党の福田氏、総裁選出馬見送り、安倍氏優位 060722記載
政治・選挙 福田康夫元官房長官は06年7月21日、9月の自民党総裁選への出馬を見送る意向を示した。都内自宅前の記者団に「1番大きい理由は年齢(70歳)。この年ではできない」と語った。ポスト小泉の有力候補とされていた福田氏の出馬断念で、安倍晋三官房長官の優位が決定的となる。谷垣禎一財務相は7月27日に出馬の正式表明をする。
 安倍氏は8月下旬に出馬正式表明の方向。麻生太郎外相や河野太郎氏も出馬意向表明をしている。谷垣氏がこれに加わる(060722。日経)。
<コメント> 若い時は負け戦も意味があるが、ある程度以上の年令では負け戦はしないということか。
148 ■小学生が図書館で借りた本は過去最多の1人18.7冊/年 060722記載
学習・教育 小学生が地域図書館から借りた図書数は04年度、1人あたり18.7冊で、01年度に比べ1.6冊増え、過去最高となった(060721。文部科学省調査)。図書館数(2982館)や国民1人あたりの貸出冊数(4.5冊)、総貸出冊数(5億8083万冊)も過去最高となった。調査は3年に1度、全国の社会教育関連施設を調べる。小学生は04年度、計1億3491万冊を借りた。小学生は約720万人。1人あたり18.7冊になる計算[図書館利用回数は年に3.2回/人。利用登録者は約414万人で小学生全体の57.5%]。子供の活字離れが指摘されるが、01年に「子どもの読書活動の推進に関する法律」が成立し、始業前の「朝の読書」が各校に広がり、学校と地域図書館との連携も増えたためと文部科学省は分析している。 <コメント> 色々なことが連動して起きているように見える。
147 ■体長4メートルのニシキヘビが電気カーペットを丸のみ 060722記載
生物・能力 米国で飼われていた体長4メートル近くのニシキヘビが06年7月18日、おりを温めるのに使われていた電気カーペットを丸のみした。電気コード付きで30キロ近くもあるカーペットを6時間もかけてのみ込んだ。感電はしなかったが、消化器官が詰まって瀕死状態になった。2時間に及ぶ大切開手術が成功したという。地元学校の特別授業で人気者だったので周囲はほっとしたとのこと(060721。産経新聞。AP)。 <コメント> 「ストレス食い」か「やけ食い」、「絶望食い」か?
146 ■昭和天皇がA級戦犯靖国合祀に不快感(元宮内庁長官の発言メモ) 060721記載
社会・歴史 昭和天皇は1988年、靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に強い不快感を示し、「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と、当時の宮内庁長官、富田朝彦氏(故人)に語っていた。これは、06年7月19日、日本経済新聞が入手した富田氏のメモで分かった。昭和天皇は1978年のA級戦犯合祀以降、参拝しなかったが、理由は明らかにしていなかった。昭和天皇の闘病生活などに関する記述もあり史料としての歴史的価値も高い(060720。日経)。 <コメント> 資料的価値も高いが、政治に与える影響をみていくことが今後の課題。メモが歴史を動かすことがある。
145 ■周辺住民の肺から石綿見つかる 060721記載
環境・公害 兵庫県尼崎市のクボタ旧神崎工場周辺の会社に勤めていたり、住んでいたりして、石綿が原因とみられるがん「中皮腫」になった2人の肺から、多量の青石綿が検出された。「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」(民間の研究機関)所長の名取雄司医師が、06年7月19日に公表した。工場石綿使用と、周辺住民らの中皮腫多発については、これまで疫学調査で因果関係が指摘されていたが、病理学的にも裏付けられるデータになるという(060719。朝日新聞)。 <コメント>  間接的な推定から、直接的な証明に一歩進み始めた点が、評価できる。
144 ■栃木の小学校で、栽培したジャガイモで食中毒 060721記載
薬毒・植物 栃木県下野市の吉田西小で06年7月19日10時半頃、学校農園で収穫したジャガイモを食べた児童ら29人が嘔吐・下痢症状を訴え、25人が救急車で病院に運ばれた。症状は軽かった。ソラニンなどの有毒物質による食中毒と県は断定。五年生6日に収穫したジャガイモを19日に調理実習室でゆで、六年生にも分けて児童23人と教師6人で食べた。2、30分後、児童が次々に症状を訴えた。24人は午後5時頃までに回復。入院した1人も快方に向かった。ソラニンはジャガイモの芽や緑色の皮などに含まれ、多量摂取で中毒を起こす(060721。下野新聞など)。 <コメント>  ジャガイモが有毒成分を持つことは広く知られているはず。先生がついていながら、どうして?という気持ちだ。
143 ■少年少女の放火事件急増中 060720記載
犯罪・事件 10代、20代の放火事件が続いている。1)奈良有名高校生事件、2)長野・下諏訪町のアイドル放火魔(20)、3)東京豊島区高1少年(15)が家具店の倉庫に、4)新潟市中3長男が焼身自殺を図って自宅の居間に火をつけ逮捕、5)7/18に大津市で私立大4年長女(21)が自宅への放火未遂で逮捕。他に、6)4/14に神奈川・小田原市、私立大長女(20)、7)6/22 愛知・東海市、私立中3年男子(14)、8)6/26 福岡市 私立中1年長男(12)、9)6/29 岩手・陸前高田市 無職3男(19=死亡) 、10)7/2 千葉・佐倉市 フリーター長女(19)。[060720。日刊ゲンダイ] <コメント>  マスコミ報道が影響を与えているのでは、と思う。犯罪報道は共鳴現象を引き起こす。
142 ■伸縮自在の新型ゲル開発。洗えるスーツも(東大グループ) 060720記載
科学・技術  ゴムのように伸縮する丈夫な新型のゲルを、東京大・伊藤耕三教授らのグループが開発した。吸水力もけた違いに大きく、「小さじ一杯で、牛乳パック24本の水が吸収できる」。これを利用して「洗えるスーツ」が商品間近になっている[高分子ゲルは、高分子の網が液体をとじ込めている材料。高分子が寄り添うだけで結びつきが弱いのが、ゼリー、寒天などの物理ゲル。高分子を化学結合させたのが、吸水材やコンタクトレンズで用いる化学ゲル。新型ゲルは第三のゲルで、化学ゲルにある「丈夫だが変形が大きいと戻らない」性質が改善されている](060718。朝日新聞)。 <コメント> 「分子ネックレス」のアイデアを展開させたもの。
141 ■利根川で淡水魚ハクレンのジャンプ観察 060720記載
生物・外来種  利根川の埼玉県栗橋町付近で、06年7月18日、体長1メートルにもなる中国原産でコイ科の淡水魚ハクレン数十匹が体をくねらせ、豪快なジャンプを繰り返す場面が撮影された。産卵期の6-7月、上流でまとまった雨が降り、川が濁れば跳ぶとされる。町の観光協会も観察上京をHPでアピールし、町の風物誌としている(060719。朝日新聞)。
ハクレンが産卵を始めるのは川の水量が増え、水温が上がってきた時とのこと。
<コメント> 明治時代に食用として利根川水系に放流されたという。
140 ■米大統領が「ES細胞研究の規制緩和」に拒否権行使 060719記載
科学・政治  ブッシュ米大統領は06年7月19日、連邦議会が可決し大統領に送付した胚性幹細胞(ES細胞)研究の規制を緩和する法案に、2001年の就任以来初の拒否権を行使した。上下両院で3分の2以上の多数で再可決すれば拒否権を覆せるが、下院で同日行われた採決では賛成が3分の2に届かず法案は不成立となった。ES細胞は人体のあらゆる細胞に成長できる能力を秘めており、治りにくい病気の治療法開発に期待が強い。だが、作成時に受精卵を壊すため、ブッシュ大統領はこれを「殺人と同じ」と重大視、今回の法案も「倫理的な限界を越えている」と批判した(岩手日報。060720)。 <コメント> ブッシュ大統領の倫理観が適切かどうかは議論の余地があるが、規制は必要だ。
139 ■和泉元彌人身事故、被害者は元狂言教室の生徒
パロ
060719記載
芸能・事件  狂言師和泉元彌(32)が7月13日、都内で車を運転中、男子高校生(18)のバイクと接触事故を起こし、けがを負わせた。業務上過失傷害で書類送検の予定。妻と2人の子供を車に乗せファミリーレストランの駐車場に入るため左折しようとしたところ後ろから来たバイクと接触。高校生は転倒し全治1週間との診断。事故直後、元彌らが110番通報した。高校生の自宅は元彌の近所で、小学生のころ学校で行われた「狂言教室」で握手をしたり話をしたことがあった。車をめぐるトラブルで、元彌は05年11月、駐車違反の罰金を支払わず6回の呼び出しを無視して逮捕された(060720。日刊スポーツ)。 <コメント> 2度あることは3度ある、ということならないように。和泉氏は、周囲との間で、「負の共鳴連鎖」が続いているように見える一例である。
138 ■記録的豪雨による被害で、8府県で死者17人に 060719記載
気候・災害  7月18日以後、梅雨前線の活発化で18〜19日に甲信越から中国地方が大雨が降り、記録的豪雨となって、土石流や鉄砲水や土砂崩れなどが生じ、長野、島根両県などでは深刻な被害が出た。新たに岐阜、長野、京都の3府県で各1人の遺体が見つかり、死者は8府県で17人となった。行方不明者は岐阜、長野、京都、島根の4府県で9人(060720。日経)。鳥取県の境(境港市)では、18日午後9時すぎまでの24時間雨量が277ミリに達し、24時間雨量としては83年9月に観測された194ミリの最多記録を大幅に更新。島根県の大田でも、18未明までの24時間に192ミリとなり、05年7月の173ミリを上回って観測史上最多となった(060718。秋田魁新報社)。 <コメント> 一昨年も同様の災害があったが、意外に大雨に弱い地域が多いことに驚く。
137 ■パロマ湯沸かし器事故は死者20人となる 060718記載
企業・薬毒  パロマ工業製ガス瞬間湯沸かし器による一酸化炭素中毒事故が問題になっている。親会社のパロマ(名古屋市)は06年7月18日、社内調査の結果、経済産業省から指摘を受けた17件以外にも10件の事故を把握し、死者も5人増えたと発表した。事故は計27件、死者は20人となった。これまでは湯沸かし器の改造が事故の原因としていたが、改造されていない製品でも事故が起きていたその場合は、安全装置の劣化があったとされた。社内での製品情報の共有に問題があったと認めた(060718)。 <コメント> これを機に一酸化炭素中毒の恐ろしさが周知されるとよい。
136 ■ジャワ島沖地震・津波 死者300人以上、家屋数百棟被害 060718記載
自然・環境  インドネシア・ジャワ島の西ジャワ州南部のインド洋で06年7月17日マグニチュード(M)7.7の地震と津波が生じた。18日には305人死亡、431人負傷と発表された。行方不明者は115人だが犠牲者はさらに増える恐れもある。3万5000人以上が居宅などを失った。家屋被害件数は数百棟。津波の高さは最大で3メートルに及んだ(CNN。060718)。 津波警報の未整備が被害拡大を招いたという報道もある。 <コメント> 一部の死者は高台への避難で将棋倒しになった人たちだという。
135 ■女子テニスの最新世界トップ10ランキング 060718記載
スポーツ・能力 女子テニス協会(WTA)は女子テニス選手の最新世界トップ10ランキングを発表した。1.アメリー・モーレスモ(フランス)。2.キム・クライシュテルス(ベルギー)。3.ジュスティーヌ・エナン・アーデン(ベルギー)。4.マリア・シャラポワ(ロシア)。5.ナディア・ペトロワ(ロシア)。以下、6.E・デメンティエワ(ロシア)。7.S・クズネツォワ(ロシア)。8.P・シュナイダー(スイス)。9.M・ピアース(フランス)。10.L・ダベンポート(米国)。杉山愛は19位。(060717。日経)。 <コメント> 上位には東洋人が少ないことを改めて感ずる。日本人頑張れ。
134 ■「世界初」乾電池で1分間の有人飛行に成功 060717記載
科学・技術  市販の乾電池を使用したモーターを動力に有人飛行機を飛ばす世界初の公式飛行記録会が06年7月16日行われた。単三乾電池160本を積んだ機体が最高高度5.2メートルで飛行距離391.4メートル(所要59秒間)を記録し実験は成功した(埼玉県比企郡川島町の本田航空飛行場)。松下電器産業と東京工業大学の合同プロジェクトチームが半年がかりで取り組んだ(060714。埼玉新聞)。松下電器は04年4月に、オキシライド乾電池を発売し、そのパワーを立証するための実験を行っていた <コメント> 乾電池のアピールするための分かりやすい発想がいい。
133 ■王監督の胃の手術終了 18日主治医会見 060717記載
スポーツ・医療  プロ野球ソフトバンクの王貞治監督(66)は06年7月17日、慶応大病院で胃全摘出する腹腔鏡手術を受けた。手術の詳細や今後の治療方針、見通しを18日午前に慶大医学部外科北島政樹教授らが記者会見する。 <コメント> 再発のないことを祈りたい。
132 ■スペースシャトル「ディスカバリー」が無事帰還 060717記載
科学・技術  米スペースシャトル「ディスカバリー」が06年7月17日(日本時間も同日)、ケネディ宇宙センター(フロリダ州)に着陸した。13日間の飛行中に様々な点検や試験を行い、03年のコロンビア事故後の安全対策の成果を十分に確認した(NASA)。今後、シャトル運行による国際宇宙ステーション(ISS)建設が本格的に再開される。今回は打ち上げ再開後2回目の飛行で、地球周回軌道上で建設中のISSへの物資補給や装置交換を行った。今回も外部燃料タンクからの断熱材落下はあったが無事だった。1人が残りISS滞在員は3人に戻った。06年8月末「アトランティス」を打ち上げ、09年までに15-17機のシャトルでISS完成を目指す(060717。読売新聞) <コメント> 打ち上げ時の記事は、93番を参照せよ。シャトルが戻ったくらいでは大きなニュースにならない時代になったことに感慨。 
131 ■心筋梗塞関連遺伝子の3つ目の多型を発見・理研チーム 060717記載
医学・医療  塩基配列一個の違いで、心筋梗塞が約1・5倍発症しやすくなる遺伝子を理化学研究所の田中敏博氏らが見出した(060716。ネイチャー・ジェネティクス電子版)。氏らが見つけた心筋梗塞関連遺伝子はこれで3つ目。3つすべてが危険性を高める型であると約3・5倍発症しやすくなる。
 氏らは心筋梗塞に血管の炎症が関わることに着目、炎症に関わるプロテアソームというタンパクを作る遺伝子多型を調べた。心筋梗塞患者約2600人と健常者約2900人を比べると、プロテアソームの一部を作るPSMA6という遺伝子で、特定の塩基配列が違う人が患者に約12%、健常者に約9%いた。計算からこの多型を持つ人は約1・5倍危険性が高かった。配列の違いでPSMA6の作るタンパク質が増え、炎症促進物質が増加し、心筋梗塞発症率が増すらしい(060717。中日新聞)。
<コメント> 小さい事実の解明が積み重なれば、どこかで大きいことが分かることにもつながる。
130 ■鳥インフルエンザ、インドネシア42人目の死者 060717記載
医学・医療  インドネシア首都ジャカルタ郊外に住む男性(44)が高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染して死亡した疑いが強いことが分かった(060716。インドネシア保険省の発表)。世界保健機関(WHO)で確認されれば、同国の感染死者数は計42人となる。これはベトナムと並んで世界最悪。ベトナムは感染をほぼ封じ込め、今年は感染者が出ていない。インドネシアでは世界最速ペースで死者が増加している(060716。産経新聞)。 <コメント> インドネシアは中央政府の統制がきかず、情報把握ができず、対策が後手に回っているという。
129 ■「疎ましかった」と述べた畠山容疑者、娘の殺害容疑で再逮捕へ 060717記載
社会・犯罪  秋田県藤里町の藤里小1年米山豪憲君(7つ)殺害事件で、畠山鈴香容疑者(33)は、長女畠山彩香ちゃん(当時9歳)を橋から突き落としたことを供述した。畠山容疑者はさらに、彩香ちゃんを「疎ましかった」などと供述していることが分かった(060716。捜査本部調べ)。捜査本部は、17日に豪憲君殺害で起訴。その後、畠山容疑者を同日または翌日に彩香ちゃん殺人容疑で再逮捕する方針。捜査本部は、容疑者が彩香ちゃんの世話が面倒になり犯行に及んだとみて、裏付けを進め、詳しい動機を追及する。 <コメント>
 衆目が怪しいと思った人物はやはり怪しかった。
128 ■国連安保理が北朝鮮決議を全会一致で採択 060716記載
国際・政治 安保理は06年7月15日午後(日本時間16日未明)、対北朝鮮決議を全会一致で採択した。内容は、ミサイル発射を非難し、核問題を巡る6カ国協議に即時無条件の復帰を促すもの。加盟国には、北朝鮮のミサイルや関連技術の輸出を封じる措置を求めた。中ロの反対で、制裁などについて加盟国を拘束する「国連憲章第7章」への言及は削除。決議の効力は解釈が分かれている。これに対して、北朝鮮は決議の受け入れ拒否とミサイル発射の継続を宣言した(060716。日経)。 <コメント>
 98番で述べたように、決議には、
非難、制裁、武力行使の3段階があるが、今回の決議は、非難の段階で、制裁にはなっていない。当初の米国の方針通りだが、日本の立場としては手ぬるい。
127 ■任天堂が「ニンテンドーDSブラウザー」の販売開始 060716記載
科学・技術   任天堂は、「ニンテンドーDS」と「ニンテンドーDS Lite」でWebのブラウジングができるようになる「ニンテンドーDSブラウザー」のオンライン販売を始めた(060714)。
 ニンテンドーDSブラウザーは、ニンテンドーDSやDS Liteでインターネットが手軽に楽しめるソフト。タッチペンを使用し、文字入力も手書きで出来る。
<コメント>
 任天堂が新分野に入り込んで来た。
126 ■世界最小の水素燃料電池をドコモが実用化へ 060716記載
科学・技術  NTTドコモは、企画開発ベンチャーのアクアフェアリーと共同で、水から簡単に水素燃料を発生させる超小型燃料電池を開発した(060714)。第3世代携帯電話「FOMA(フォーマ)」向けに2008年の実用化を目指す。水素を燃料とする電池としては世界最小。幅と奥行きが各24ミリ、高さ70ミリの直方体。重さは45グラム。水道水とカートリッジ式の水素発生剤(10cc)を入れると水素が発生し、酸素と反応させて発電する。排出は水だけ。充電時間は1回120分でACアダプターと同じ。カートリッジ1つで3回分の充電が可能。携帯電話に内蔵することも可能。数千円、カートリッジが数百円の見通し(060715。フジ産経ビジネス)。 <コメント>
 
着々と燃料電池の使用に世間が動いていく。
125 ■日銀がゼロ金利解除を決定し、短期金利0・25%に 060715記載
経済・金融  日銀がゼロ金利政策の解除を決定した(060714の政策委員会・金融政策決定会合で、の政策委員9人の全会一致で)。短期金利の誘導目標を「おおむね0%」から「0・25%前後」へ引き上げ、「公定歩合」(=日銀が民間銀行にお金を貸し出す時の金利。現在0・1%)は0・4%に引き上げた。利上げは00年8月から約6年ぶり(060714)。06年3月には、01年3月から5年間続けて来た量的緩和解除をした。それに続いてゼロ金利も解除した結果、世界的に異例の超低金利を維持してきた日本の金融政策は大転換期を迎えた。大手銀行は0.001%という超低水準にあった普通預金金利を0.1%程度に引き上げる。住宅ローンや企業への貸出金利も順次上げる(中日新聞等)。 <コメント>
 「金利復活」の影響が家計や企業に広く及ぶ様子を見よう。
124 ■世界売上高ランキングエクソン1位、トヨタ8位 060715記載
経済・企業  世界の売上高上位ランキングによると、米エクソンモービルが約39兆円(3300億ドル)で1位となった(昨年3位)。2位は宇フォールマート・ストアーズ(昨年1位)。上位10社のう5社は石油企業。日本企業の最高はトヨタ自動車(米経済誌フォーチュン誌。05年の売り上げを基準。060713)。 <コメント> 石油企業は原油高を背景にして売り上げが上がっている。
123 ■米国の人気ブランド調査でソニー首位、トヨタ四位 060715記載
 国際・企業  米国の成人2351人を対象として、最も優れているブランド3つを挙げてもらった。その結果、人気ブランドはソニーが七年連続で一位となった(米調査のハリスポール発表。6月の調査)。二位以下は、デル、コカ・コーラ、トヨタ自動車と続く(060713。日経)。 <コメント> ランキングにより日本企業に対するイメージのよい側面が見える。
122 ■米、ミサイル迎撃実験に成功 060714記載
国際・政治  米国は、戦域高度防衛ミサイル(THAAD)による迎撃実験に成功した(米国国防省ミサイル防衛局発表。060712)。ミサイル防衛システムは大気圏外で適ミサイルを迎撃する上層システムと、パトリオット・ミサイルなどを利用する下層システムで構成する。THAADは上層システムの柱。北朝鮮に対して、防衛システムの充実を誇示する狙いがある(060713。日経)。 <コメント> 米国は、軍事的な脅威に対して、牽制している。
121 ■米国全土射程の新ミサイルを中国が来年配備計画(米誌) 060714記載
国際・政治 ■060713 米国全土射程の新ミサイルを中国が来年配備計画(米誌)
 北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)のテポドン2号、インドはICBM級のアグニ3号を発射した。その中で中国は、米国全土と欧州を射程内に入れる新ICBMを来年配備する中国の計画があるという。「中国が初めて、射程7000マイル(1万1270キロ)で核弾頭が装着できるICBM東風(DF)−31Aを、07年から実戦配備する計画」と報道した(米国の国防専門誌『ディフェンスニュース』。060710)。米国東部のワシントン、欧州西部のスペイン・マドリード、フランス・パリが射程に入る。移動式で核弾頭を3つ装着できる。中国は、ブッシュ政権が01年に先制攻撃ドクトリンを公式化して以来、戦争抑止力に関する従来の戦略を見直してきたという(東亜日報。060712)。
<コメント 中国が何を考えているかが、垣間見える。 
120 ■中国は06年4-6月は10.9%のGDP成長 060714記載
国際・経済・5%  中国の4-6月の国内総生産(GDP)は、前年同期比の伸び率が実質で10.9%になった(060713。日経)。<追記>中国国家統計局が、7日18日発表した06年4-6月のGDPの速報で、前年同期比の成長率は実質11.3%となった。上半期(1-6月)の実質成長率は、10.9%。03年から続く10%前後の高成長は、固定資産投資と貿易黒字に依存しており、投資の加熱に対する懸念がくすぶり続けている(060718。朝日新聞) <コメント> 中国の数字は額面通り受け取れないが、すごいことはすごい。
119 ■イスラエル軍、拉致に報復し、ベイルート空港を空爆 060714記載
国際・紛争  イスラエルのレバノンへの動きが慌ただしくなって来た。
 1)◆イスラエルは06年7月12日、6年ぶりにレバノンに侵攻し、30カ所を爆撃した。ベイルートとヒズボラの拠点である同国南部を結ぶ通信インフラを破壊した。2)◆イスラエル政府は12日夜、緊急閣議を招集。イスラエル兵2人を拉致したイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの拠点破壊のレバノンへの大規模空爆を承認した。3)◆7月13日、レバノン南部を攻撃し、地元住民ら20人が死亡した。 4)◆7月13日、レバノンの首都ベイルート国際空港の滑走路や周辺道路を空爆した。空爆後、同空港は閉鎖された(日経新聞など。060713)。
<コメント>
 北朝鮮だけでなく、インド、中東も目が離せない。
118 ■加齢黄斑変性は活性酸素が原因か 060713記載
科学・医学  加齢黄班編制は、網膜の黄班部分に沈着物が出て、高齢者の視力低下や失明を引き起こす。その原因は活性酸素であることがマウスの実験で分かった(慶応大。今村裕講師ら・眼科学。米科学アカデミー電子版。06年7月)。
 推定患者は40万人。もともと活性酸素との関係が指摘されていた。【方法と結果】活性酸素を取り除くSOD1という酵素が作れないマウスを遺伝子操作で作り、生後10ヶ月以上の場合、36匹のうち30匹で病気特有の沈着物ができ、高齢なほど数が多かった(朝日新聞。060711)。
<コメント>
 活性酸素は多くの疾患の増悪に関わっているので、左の結果は、分かり易いが、分かり易すぎる気もする。
117 ■遺伝子組み換えで青い花のトレニアに黄色の花が咲いた 060713記載
科学・生物  サントリーと東北大学は、遺伝子組み換えで人工的に黄色い花を咲かせる技術を開発した。青い花が咲くトレニアに黄色の花を咲かせることに成功した(060711。米国科学アカデミー紀要電子版)。黄色の品種がない植物に黄色の花を咲かせることが可能になるかもしれない。キンギョソウの花を鮮やかな黄色にする「オーロン」と呼ぶ色素ができる仕組みを詳しく調べ、合成に2種の酵素が必要と分かり遺伝子も特定できた。トレニアの青い色素の遺伝子を働かないようにしてオーロンの合成遺伝子2種類を組み入れると鮮やかな黄色のトレニアの花が咲いた(日経ネット)。 <コメント>
 サントリーは、これまでに青いバラやカーネーションを開発している。
116 ■インドのムンバイの鉄道同時爆弾テロは死者190人に 060713記載
国際・政治 インド最大の商業都市ムンバイの鉄道で06年7月11日に同時爆弾テロが起きた。インド西部のムンバイから北部郊外に向かっていた同一路線上を走る7本の通勤列車内で相次ぎ爆発が起きたのだ。12日に、死者は190人、負傷者は625人に達した。在留邦人222人は全員無事だった。インドの情報機関は、カシミール地方の分離独立闘争を続けるイスラム過激派が犯行に関与しているとみて、捜査を開始した(060712。読売新聞など)。 <コメント>
 インドは昔からイスラム過激派の問題を抱えている。
115 ■認知症の運転免許保持者の4割が事故経験 060712記載
医学・能力  認知症で運転免許証を持つ患者の4割が接触や追突などの交通事故を起こした(高知大の上村直人講師ら。日本老年精神医学会発表)。厚労省研究班の調査の一環で、95〜05年に高知大病院などを受診した83人(平均70.7歳)を調べた。34人(41%)が58件の事故を起こしていた(人身事故は14件)。認知症の原因で事故の傾向が異なっていた。アルツハイマー病では駐車時にぶつけたり、どこを走っているかわからなくなって事故を起こした例があった。前頭側頭葉変性症(FTLD)では、追突や赤信号を無視した右折、人にぶつかってそのまま走り去る例があった。42人が運転免許更新の手続きを取り全員が成功していた。道路交通法の改正で認知症の人は公安委員会が免許を取り消せるが、自己申告を元に判断している(060701。朝日新聞)。 <コメント>
 認知症患者が今後増えるので、この問題は今後さらに注目されるであろう。
114 ■サルモネラ菌脳症で東大阪の女児死亡 060712記載
医学・医療  サルモネラ菌食中毒で東大阪市の小4女子(9)が7月9日急性脳症で死亡(060711)。市は生卵で感染したと疑っている。4月7日夜、冷蔵庫の生卵をご飯にかけて食べた児童は、翌朝、下痢や腹痛を訴え、夜に容体急変して意識を失った。便からサルモネラ・エンテリティディス(SE)菌検出。意識は戻らぬまま死亡した。東大阪市がスーパーや養鶏農家などを調査したが菌は検出されず。生卵を食べた母親は症状が出ず、4月9日に卵かけご飯を食べた小学生の妹から同菌を検出した。サルモネラ菌は生肉や生卵、牛や鶏の消化器内に生息、免疫力の弱い幼児や高齢者が食べると下痢・高熱となり、血液に入ると敗血症で死ぬことがある。96年は全国で約1万7千人が発症し、3人が死亡。05年は約3770人が発症し1人死亡。過去10年間では15人死亡(060710。朝日新聞など)。 <コメント>
 感染症は必ずどこかで起きている。ときどき統計で現状を知りたい。
113 ■台風3号、朝鮮半島を抜け消滅(7/1→11)。台風4号発生(7/9) 060712記載
気象・天候  強い台風3号は06年7月1日にミクロネシア連邦の南で発生し、7月9日には沖縄に最接近し、10日に九州の西を北上して朝鮮半島に達した。九州地方には大雨をもたらし、10日は、長崎県の雲仙岳で30・2メートル、対馬の厳原で29・2メートル、五島列島の福江で27・2メートルの最大瞬間風速を観測した。急速に勢力を弱めた後、11日には朝鮮半島の東海上で温帯低気圧に変わって消失。
 また7月9日15時にはフィリピンの東の太平洋で台風4号が発生した。
<コメント>
 地球の気候を把握しながら、世界の動きを見よう。
112 ■小腸粘膜で自然免疫の司令塔役の細胞発見 060711記載
医学・医療  食物から身体に入る病原菌に対して、免疫反応を引き起こす司令塔役の細胞を小腸で発見した(大阪大学の審良静男教授ら。ネイチャー・イムノロジー電子版。060709)。今回発見した細胞は、外適を特別に区別しないで攻撃する「自然免疫」を担うもの。小腸粘膜のTLR5と呼ぶタンパク質を持たないマウスを遺伝子操作で作って実験した結果、TLR5を持つ細胞は、この蛋白を利用して病原菌のべん毛にあるタンパク質を検出して体の免疫反応を引き起こす役目をすることが分かった。善玉菌は病原菌よりべん毛が少ないなどの違いで攻撃を受けない(日経新聞。060710)。 <コメント>
 善玉菌と病原菌を見分ける仕組みが少し分かった。
111 ■サッカー第18回W杯はイタリア優勝 060711記載
スポーツ  サッカーの第18回ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の最終日は、06年7月9日(日本時間10日朝)、ベルリンで決勝があり、至りが1−1からのPK戦を、5−3で制してフランスを下して。82年スペイン大会以来、6大会ぶり、4度目の優勝を果たした。今大会で現役引退するフランスのジダンが、頭突きをして退場処分を受けたことが話題になった。 <コメント>
 また4年後のお楽しみ。
110 ■インドが弾道ミサイル「アグニ3」発射実験、失敗 060711記載
国際・政治  インドは核弾頭搭載可能な中距離弾道ミサイル「アグニ3」(射程3000〜5000キロ)の初の発射実験を行った(国防省発表)。しかし垂直に12キロ上昇したところで故障が発生して2段目が分離せず、ミサイルは海面に落下した。国防相は失敗を認めた。インドはすでにパキスタンを射程におさめる核搭載可能な短・中距離弾道ミサイルを保有している。北京・上海まで到達可能なアグニ3の実験に成功すれば、パキスタンとのミサイル開発競争で優位に立ち、中国にも核戦力で対等に近づく。インド政府は9日の実験に先立ち、昨年10月調印の協定に従いパキスタンへの事前通告を行った(060710。読売新聞など)。 <コメント>
 世界中に目を配ろう。
109 ■世界的名馬から745頭種付けしたが子供は不振 060710記載
生物・能力  ラムタラは欧州3大レースを制した世界的名馬で、96年に期待の種牡馬(しゅぼば。種つけ馬)として日本のグループが33億円(保険+諸経費を入れて44億円)で購入された。日本の競走馬史上最高額だった。97年から745頭に種付けされたが、子供たちは気性が激しかったり、体質が弱かったりして成績が振るわなかった。結局、約2700万円で英国に売却される。ラムタラは英国ダービー、凱旋門賞など欧州3代レースを初めて無敗で制して、通算4戦4勝で引退した(060705。朝日新聞より)。
<コメント>
 親の成績のよさや運のよさが子供に伝わるとは限らないという分かりやすい例。
108 ■陸上自衛隊員、イラクから撤収開始 060710記載
国際・政治   06年7月7日、イラク南部様らで復興支援活動を続けて来た陸上自衛隊員の撤収が始まった。第一派として、30人が、同日クエートに到着して、米軍施設で、約1週間健康診断などを受けた後、順次帰国する。 <コメント>
 歴史の一つの節目として記載に値する。
107 ■海外の高山病での死者は10年間に26人 060710記載
疾患・能力  96年以降、ネパールやヒマラヤなど海外で高山病や高知障害が引き金になって死亡した日本人は少なくも26人になる(外務省診療所調べ。日本渡航医学会で発表)。平均年齢50歳前後。◆ヒマラヤでは96−05年、登山で9人死亡(平均47.6歳)。より標高が低い山歩きで12人(同50.2歳)が死亡。このうち、60歳以上が4割近くを占めている。滑落や遭難は除外してある。◆ペルー(クスコなどの観光地あり)では03−06年に日本人7人が重い高山病になり、45歳、69歳の女性2人が死亡。◆キリマンジャロ(5895m)でも、03−06年、3人が呼吸不全などで死亡した(060708。朝日新聞より)。  <コメント>
 中高年の登山には、意外なリスクがあるらしい。
106 ■ジャンクトフィリンが記憶維持に関係 060709記載
医学・能力  脳の神経細胞内のたんぱく質「ジャンクトフィリン」を壊すと、マウスの物忘れが激しくなることが分かった(京都大・竹島浩島教授、東北大・森口茂樹助手、米科学アカデミー紀要電子版)。このたんぱく質は受容体(=神経細胞のつなぎ目で情報伝達の受け皿の役目をする)と小胞体(細胞内器官)をつなぐ。遺伝子操作でこれを持たないマウスを作ると、短期記憶(迷路を覚える)、長期記憶の維持の割合(電気刺激に対するもの)が、半分以下になった。海馬の神経細胞の反応も悪くなった。受容体と小胞体の情報伝達がうまくできなくなるとみられる。 <コメント>記憶のミクロな構造が分かっても、記憶の具体的なことはまだ分からない。
105 ■トンネルじん肺は東京地裁が国の責任を認める 060709記載
公害・環境  1950〜90年代に、トンネル建設の公共工事で働きじん肺(塵肺)になった患者らが、国や企業を相手に損害賠償を求めた。大手ゼネコン相手の訴訟では、患者は2200〜900万円を受け取ることで和解している。国を相手の訴訟は全国で11件あるが、その最初の裁判に対して、06年7月7日に、東京地裁は44人の患者に対して、国の責任を認めて、総額6930万円の賠償を命じた(一人あたり220〜110万円)。 <コメント>じん肺は、本質的な治療法がないので、責任がどこかに生ずるのは明らか。問題はどこがどう責任を取るのか、だ。今後、類似のことが起きないようにすることが大事。
104 ■乳ガンの温存療法で指針を満たさない放射線照射が4割 060709記載
医学・医療  早期乳がんを対象とした温存療法で放射線療治療をする際、日本乳がん学会が定めた照射方法の指針を満たさない例が、全体の4例にのぼることが分かった(厚生労働省研究班の調査)。これは再発につながるおそれがある。同学会は、がんを手術で除いた後に、放射線照射すべて範囲を定めた医師向きの指針を98年に発表した。72施設531例を分析した結果、42.6%が指針を満たしていなかった。呼吸による胸郭運動を考慮しないために照射範囲不足となっている例が多かったという。 <コメント> 不足の度合いの定量的な評価が不明なので、この情報だけで良し悪しは論じられない。
103 ■国民年金違法免除は19万人に 060708記載
年金・行政  国民年金保険料の不正免除・猶予問題で、社会保険庁は、調査結果を発表した。
 本人の意思確認がないまま手続きを勧めた事例が新たに4県で見つかり、違法な免除・猶予は計24都道府県で18万9492人分になった。社保庁は、これで、不正処理の全数が確定できた、とした(060707)。
<コメント>絶句。半年間に逮捕された人(102番参照)より多い件数の違法免除が起きている!
102 ■刑法犯は100万件下回る(上半期) 060708記載
犯罪・統計  06年上半期に起きた刑法犯は、昨年同期に比べて10.2%少ない99万7355件で、7年ぶりに100万件を下回ったことがわかった(060706、警察庁まとめ)。
 検挙率30.5%(前年より2.1%上昇)で、上半期としては、7年ぶりに30%を超えた。殺人や強盗など凶悪犯が4965件、窃盗犯が74万5581件、詐欺などの知能犯が4万1992件だった。摘発件数は30万4583件、逮捕は18万746人、うち、少年は5万96人だった。
<コメント>一日に約千人が逮捕されている。赤ん坊や老人も含めた日本人を観察すると、年間350人に1人の割合で刑法犯として逮捕されている。多さに驚く。
101 ■スギ花粉は05年の14分の1だった 060708記載
医療・環境  東京都は06年5月15日、06年春のスギ・ヒノキの花粉飛散量は、都内12カ所の観測地点の飛散数は、1平方センチあたり、平均1075個で、1万6243個だった昨春の14分の1と減ったことを発表した。飛散量は1年おきに上下する。昨年、花芽がつく夏場が比較的涼しかったことも原因と見ている。過去10年の平均の4分1、過去10年で3番目に少なかった。都内のスギ花粉は5月4日までに全地点で終息、ヒノキ花粉もほぼ終息した(朝日新聞)。 <コメント>年次変動が前年の夏場に由来することと、10倍も変動するのは驚きだ。
100 ■北朝鮮に対する日本政府の対応策は9項目:万景峰号入港禁止等 060707記載
国際・政治  政府は、北朝鮮のミサイル発射に対して、日朝平壌宣言(ぴょんやん)に違反するとして、厳重抗議した(北朝鮮大使館を通じて)。また、政府は安全保障会議で9項目の対応措置を定めた(060705)。
 その内容は、以下を含む。万景峰号の入港禁止(今後半年間)。北朝鮮当局職員の入国禁止。在日北朝鮮当局職員が北朝鮮に戻った場合の再入国禁止。日本の国家公務員の渡航見合わせ。航空チャーター便の日本乗り入れ禁止。対応策には、送金・貿易制限もあり得るが、今回は見送った(日経新聞)。
<コメント>
 対応策が手ぬるいように思う。
99 ■水俣病の二重基準とは 060707記載
環境・公害  水俣病の認定には以下のように1)、2)による「二重基準」と呼ばれるものがある。その簡単な解説:
1)77年に国が認定基準を作成した(「手足のしびれなどの感覚障害」+「運動障害など2つ以上の症状」)。認定されると、原因企業のチッソから保証金1600−1800万円が出る。2)関西訴訟(51人)に関して最高裁が、04円に国と熊本県の責任を認めた(対象は舌先か、指先の感覚障害がある人)。賠償金は450−850万円。以上、行政の認定と司法の認定の二つが出たが、政府は国の認定が否定されたとは見なしておらず、二つは別物とみなしている。1)、2)とは別に、未認定患者に対して、95年に、国は10353人に政治決着として、「国の責任を追及しない」条件で、一時金を260万支払うと決めた。以上の経過により、従来は未認定だった人や、政治決着に名乗り出なかった約4千人が新たに認定を申請し、それと別に約千人が新たな訴訟を起こした(060706。朝日新聞より)。
<コメント>
 公害の認定と賠償の解決は容易ではない。水俣病はその典型。特に、行政と司法の意見が一致しないときは、先が読めなくなる。
98 ■国連安保理で日本が非難決議草案提示へ 060707記載
国際・政治  日本の要請で、国連安全保障理事会が、06年7月5日午前(日本時間同日深夜)、北朝鮮のミサイル発射問題に関して、緊急会合を開いた。日本は、北朝鮮を非難する安保理決議の草案を提示する。国連安保理には、「決議」「議長声明」「報道声明」などの対応がある。決議には、非難、制裁、武力行使の3段階があるが、今回は「非難」を日米が検討している。決議には拘束力があるが、9ヶ国以上の賛成があり、常任理事国が拒否権を行使しないことが条件。議長声明と報道声明は、全会一致で決まるが、拘束力はない。98年のテポドン1の発射時は、報道声明だった。ロシアも中国も決議ではなく声明を示唆している(朝日新聞などより)。 <コメント>
 ロシア、中国はなかなかしぶい。
97 ■王監督 胃の腫瘍にて手術 060707記載
スポーツ・医療  プロ野球ソフトバンクの王監督(66)は、06年7月5日、胃の手術のために休養することを表面した。6日に慶応大付属病院に入院し、翌週手術。約一ヶ月の入院を予定している。王監督は、80年に現役引退。84−88年は巨人軍の監督。95年からはダイエー(現ソフトバンク)の監督。99年、03年は日本一。07年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は監督として日本代表を初代王者に導いた。 <コメント>
 手術できる段階でよかった。以前の検診で見逃しがあった?WBCのストレスは想像以上に大きかったのだろう。
96 ■スペインで地下鉄脱線し34人死亡 060707記載
鉄道・事故  スペインの東部主要都市バレンシアの地下鉄で列車が脱線し、少なくとも乗客34人が死亡し、十数人が病院に収容された(06年7月3日)。現場はヘスス駅とスペイン広場駅の間。列車はヘスス駅を出た後のカーブで一部の車両が脱線し、転覆し、トンネルの壁に激突したという。テロではなく、スピードの出し過ぎが原因であろうと政府代表者の言。 <コメント>
 地下鉄の脱線は珍しいと思うが、今後あり得ることを想定しておこう。第一例があれば第二例もある。
95 ■ホットドックを12分で53個食べ、6連覇 060706記載
人間・能力  ニューヨークのコニーアイランドで、独立記念日の06年7月4日、恒例のホットドック早食い大会が開かれ、日本の小林尊(たける)氏(28歳)が、12分間で、53個と4分3を食べ、自らの持つ53個半の世界記録を更新して6連覇を達成した。この大会は1916年から続いている。2位の人は52個だった(夕刊フジ)。 <コメント>
 これを能力と呼ぶかどうかが問題だが、例外的な人がいることは注目に値する。 
94 ■韓国の海洋調査船が竹島領海に侵入・・・7月5日終了予定 060706記載
国際・政治  韓国の海洋調査船「海洋2000」は06年7月5日朝、竹島を起点とした日本の領域内に侵入した(海上保安庁発表)。竹島(韓国名は独島)周辺の海域で予定していた海流調査について、韓国政府当局者は、日本の排他的経済水域(EEZ)内での調査を5日中に終える計画であると明らかにした。海洋警察庁の警備艦1隻が調査船の護衛に当たっており、竹島に駐屯する「独島警備隊」が日本の海上保安庁の巡視船をレーダー観測するなど警戒態勢を取っている。今回の調査は予定が早まっている(読売新聞等)。 <コメント>
 何のために予定を早めたのかが気になる。結果としては、北朝鮮のミサイル発射と重なった。
93 ■シャトル打ち上げ成功 060706記載
科学・技術  米航空宇宙局(NASA)は約一年ぶりのスペースシャトル飛行を再開、「ディスカバリー」を06年7月4日(日本時間7月5日午前3時38分)、フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げた。乗り組み員はリンゼー船長ら七人。映像分析では外部燃料タンクの断熱材の破片が五つは剥がれ一部は機体に当たった可能性がある。安全上の懸念は小さいと言う。十二日間飛行しドイツの飛行士一人が国際宇宙センター(ISS)に残る。ISSの滞在員はこれで三人となる。ISSの建設は2003年のコロンビア事故で停滞していたがこれを契機に本格化させる。打ち上げ前に断熱材の亀裂で小片がはがれ落ちるトラブルがあったが安全上の問題はないとし打ち上げた。シャトル打ち上げの直前(3時半)に、北朝鮮は最初の弾道ミサイルを発射したとされる。 <コメント>
 シャトル打ち上げは、天候不順で2回延期されたが、この日は独立記念日でもあった。
92 ■北朝鮮が弾道ミサイル発射「北朝鮮のミサイル問題の歴史の概略」 060705記載
国際・政治  06年7月3日午前3時半頃から北朝鮮がミサイル7発を発射し、日本海域に落下した。北朝鮮のミサイル開発の歴史を諸記事から要約すると以下の通り:●98年、テポドン1が北朝鮮北東部ムスタンリ基地から発射された。防衛庁は「一部が日本海に落下し2個の部品が三陸沖に落下した」と公表。「ミサイル」だとする日米に、北朝鮮は「初めての人工衛星を打ち上げた」と反論。●米国と北朝鮮はニューヨークやマレーシアなどでこの問題を協議し、99年に、米国の経済制裁を一部緩和し、北朝鮮は再発射凍結を約束して決着した。●韓国の朝鮮日報は「北朝鮮は、98年以後ノドン百基を生産し、01年にはテポドン2のエンジン噴射実験を3−4回行い、03年には実験中の爆発事故も起きた」と報道し、ミサイル開発継続疑惑が高まった。●04年2月、パキスタンの核開発の父・カーン博士が弾道ミサイルに搭載可能な核爆弾設計図を北朝鮮に提供したと公表し、ミサイル開発疑惑はさらに高まった。●04年5月、小泉総理は2度目にピョンヤン訪問し、日本政府は北朝鮮との間で「日朝ピョンヤン宣言」に調印し「大陸間弾道ミサイルの発射凍結」が約束された。●06年3月、在日米軍ベル司令官が「北朝鮮はテポドン3開発に着手した」と議会で証言。再び緊張が高まった。●06年6月19日、テポドン2の発射兆候が確認され、日米韓3カ国は監視を強めた。そして、7月5日に発射が行われた。 <コメント>
 本頁の37番、45番の続き。「二枚舌外交に負けるな」。
91 ■臍帯血の保存基準の引き上げ 060705記載
医学・医療  厚生労働省は、白血病の治療手段である臍帯血移植(さいたいけついしょく)を成人患者に広く応用するため、臍帯血の保存基準を改める。へその緒に含まれる臍帯血は、現在は細胞が6億以上含まれているものを移植用に冷凍保存するが、10億個以上を含むものに改める。従来、臍帯血移植は小児例が中心だったが、成人例が増えており、五十kgの体重の人には10億個の細胞が必要のため、方針を変更する(朝日新聞)。 <コメント>
 時代とともにルールが変わるのは医療でも他の社会現象でも同じこと。
90 ■小笠原諸島で外来種駆除をして世界遺産登録を目指す 060705記載
生命・環境  環境省、林野省は小笠原諸島の世界自然遺産登録を目指して、外来種駆除を目指す。
 グリーンアノール(米国原産のトカゲ)は体長約15cmで、父島と母島に600万匹もいる。体色を黄緑や褐色に変え、昆虫を食べる。60年代に父島に侵入、80年代に母島に広がった。2島以外に広がるのを防ぎ、希少昆虫の繁殖エリアにさくで入り込めないようにする。希少種の植物を食べる山羊は兄島、弟島、父島の順に駆除を目指す(朝日新聞)。
<コメント>
 ヤギの駆除は非常に困難と思われるが、腕前を拝見したい。グリーンアノールの対策はもっと困難ではないか。
89 ■中国2200年前の墓に欧州系人骨 060705記載
歴史・交流  中国陜西省西安市郊外の秦(BC221−206)の始皇帝稜の近くの約2200万年前の墓から出土した人骨が、DNA解析の結果分かった(同省考古研究所、復旦大学などの研究グループの調査)。始皇帝陵の建設労働に携わったとみられる。従来の学説より1世紀ほど早い時期に、中国中心部と中央アジアや西アジアなどの民族との間で交流があったことが推定された。シルクロードによる東西交通が盛んになるのは前漢(BC202〜AD8)の時代(朝日新聞070703)。 <コメント>
 十分あり得ることだと思う。もっともっとさかのぼれるはず。
88 ■東南アジアの熱帯雨林の一斉開花は乾燥が原因か 060704記載
生物・生態  東南アジアの熱帯雨林には、数年に一度、ほとんどの木が競うように花を咲かせる「一斉開花」という現象がある(マレーシア、インドネシア周辺の特有の現象)。その直前に、少し乾燥した期間があることが突き止められた(京都大生態学研究センター。酒井章子・助教授)。一斉開花で実る大量の過日は、昆虫や鳥が食べ尽くせないため、植物が子孫を残すのに有利に働くと考えられている。従来の有力説は、一斉開花前に低温期があるというもの。酒井さんたちは、ボルネオ島の調査地で、気温低下を伴わない一斉開花を見たことと、気温低下は乾燥を伴うことが多いことから、92年からの雨量を分析して結論を出した。 <コメント>
 詳細を評価する知識はないが、温度から乾燥への着目点のシフトに意義があったのかも。
87 ■ビタミンKが骨のコラーゲンを増やす? 060704記載
医学・医療  埼玉医大ゲノム研究センターの井上聡部長らは、骨を作る骨芽細胞にビタミンKを作用させると、特定の遺伝子の働きが活発になり、コラーゲンの量が増えることを突き止めた(Journal of Biological Chemistry 060623)。日本ではビタミンKを骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防薬として使われることがあるが、欧米ではそれを認めない研究者もいる。 <コメント>
 今のところ、ノーコメント。
86 ■体色変わる新種のヘビ発見 060704記載
生物・能力  インドネシアのボルネオ島(カリマンタン)で、カメレオンのように体の色を変化させる新種のヘビが発見された(世界自然保護基金、WWFの発表。060630、朝日新聞)。
 南部カプアス川の湿地帯で確認され、新種として専門誌に報告された。体長50cmの毒ヘビで、黒っぽいバケツに入れると、数分後に、赤褐色から白色に変わったという。英名はカプアス・マッド・スネークと名付けられた。体色を変えるヘビは世界的にも珍しい。同島では過去361種の新種の野生動植物が発見されている。
<コメント>
 色を変える能力は、水中の生き物や両生類では珍しくないが、爬虫類にも実例があったとはすごい。
85 ■コウモリの進化の起源はウマやイヌと同じ 060703記載
生命・進化  コウモリは約1億年前、ウマやイヌとほぼ同時期に哺乳類の祖先に当たる動物から分かれて進化した。東京工業大学の岡田典弘教授らのグループが遺伝子解析で、従来は分かっていなかったコウモリの進化の道筋を解明した(米科学アカデミー紀要に掲載)。研究グループはコウモリの遺伝情報を他の動物と比較した。レトロポゾンと呼ばれる特定の遺伝情報を持つかどうかを基準にして調べたところ、コウモリやウマ、イヌは約1億年前のほぼ同時期に分かれて進化した同じ仲間とわかった(日経新聞、等)。 <コメント>
 生物界には外観だけでは分からないことがたくさんある。
84 ■中田英寿、現役引退 自身の公式サイトで発表 060703記載
スポーツ・能力  サッカー日本代表の中心選手として活躍した中田英寿選手(29)が06年7月3日、現役引退を発表した。「日本代表の顔」が30歳前の若さでピッチを去る。
 山梨・韮崎高で活躍。95年Jリーグの平塚(現湘南)に入った。97年5月に日本代表デビュー。卓越した攻撃センスと当たりの強さを持つMFとして中心選手に。ワールドカップ(W杯)は98年フランス大会、02年日韓大会、06年ドイツ大会に連続出場。W杯3大会で日本の全10試合に出場した唯一選手。98年イタリア1部リーグ(セリエA)ペルージャに移籍。00年1月に移籍したローマではセリエA制覇に貢献。その後、パルマ、ボローニャ、フィオレンティナでプレー。05年8月にイングランド・プレミアリーグのボルトンに移籍。日本代表では国際Aマッチ通算77試合に出場して11得点。175センチ。72キロ。29歳。愛称はヒデ。山梨県出身(産経新聞より)。
<コメント>
 スポーツ選手の現役期間は意外に短い。常に注目を浴びていた人物が今後何をするかに注目したい。
83 ■橋本龍太郎元首相が68歳で死去 060703記載
政治・5%  橋本龍太郎元首相(68)が06年7月1日、多臓器不全、敗血症性ショックで国立国際医療センターで死去した。岡山県出身。自宅は東京都港区。05年8月の衆院解散を機に政界を引退。06年6月4日に腹痛を訴え入院、腸管虚血と診断、大腸のほとんどと小腸の一部の切除術を受けた。【略歴】昭和38年に元厚相の父龍伍氏の死去に伴い、衆院選に出馬。26歳で初当選。連続14回当選。竹下派で「7奉行」と称される。厚相、自民党幹事長、蔵相、通産相を歴任。平成7年9月小泉純一郎氏を破って自民党総裁に。村山富市首相の退陣で8年1月に第82代首相に就任。消費税率を5%へ引き上げ、財政再建を進めたが、銀行・証券の破綻が相次ぎ、景気減速で財政構造改革路線の転換を迫られた。10年7月の参院選で敗北して引責辞任。13年の総裁選で再登板を目指したが小泉氏に惨敗。日本歯科医師連盟からの1億円献金隠し事件を受け、16年7月に橋本派会長を辞任。慶応大卒(産経新聞より)。 <コメント>
 1億円事件が、ストレスとなって、ボディブローのように効いていた可能性を感ずる。
82 ■60歳超の社員は企業の9割が定年延長ではなく再雇用で対処 060702記載
企業・雇用  06年4月施行の改正高年令者雇用安定法で、企業は65歳までの就労機会提供が義務づけられたが、主要企業の9割は定年の延長や定年の廃止ではなく、再雇用制度で対応していることが分かった(日本経済新聞社調べ。060703)。六十歳超の賃金水準は、六十歳時の5割前後が相場。 <コメント>
 再雇用問題と高齢化問題との連動をよく見る必要がある。
81 ■日本は高齢化と少子化ともに世界一に 060702記載
高齢・少子  日本の人口に占める65歳以上の高齢者の割合は21.0%と世界最高になった。
 15歳未満は13.6%と世界最低となった。高齢化・少子化ともに世界で最も進行した国になった(060630。総務省発表。05年国勢調査速報による)。いずれもイタリアに次いでいたのが逆転した。日本での小子高齢化は本当に急速に進行している。
<コメント>
 この問題は本気で考えた方がよい。
80 ■失業率4%に改善 060702記載
企業・5%  06年5月の完全失業率はは4.0%となり、約8年ぶりの水準に改善した(値は、季節調整値。総務省発表060630。前月を0.1下回る値)。
 06年5月の有効求人倍率も1.07倍と06年の最高値となり、92年7月並みの水準となった(値は、季節調整値。厚生労働省発表060630。前月を0.03上回る値)。
<コメント>
 失業率は「5%の原理」にしたがって動いている。

 
79 ■産科医不足で助産師に助けを求める 060701記載
医学・医療  病院の助産師と産科医が役割分担する「院内助産所」設置の動きが広がっている。異常がない妊婦の検診や出産の解除を助産師が担い、全国的に不足する産科医の負担の軽減策として注目される(060630。朝日新聞より)。 <コメント>
 本当にそれでいいのか。不安が残る。異常があった場合、誰が責任を取るのか。
78 ■将棋脳の研究会が発足。プロ棋士とコンピューター対局の実施 060701記載
科学・脳神経  日本将棋連盟と理化学研究所(理研)が「Shogi・Super−Brain研究会」を発足させた(060629)。禁止しているプロ棋士とコンピューターソフトの対局を研究のため解禁し11月に実施する。プロ棋士の脳の活動部位を特定し、高度な思考の脳内メカニズムを解明することが目的の一つ。棋士が磁気共鳴画像化装置に入った状態でコンピューターソフトと対局するなどの実験を行う。研究会座長の伊藤正男氏は「プロ棋士は論理と直感を組み合わせているはずで、その過程を調べることは興味深い」と語った(読売新聞より)。 <コメント>
 折角行うのだから、子供だましの結論で終わらないことを心から祈りたい。
77 ■安岡力也ギラン・バレー症候群で緊急入院 060701記載
医学・医療  俳優の安岡力也(58)さんが「ギラン・バレー症候群」の疑いで6月20日に入院した(所属事務所の発表。060630)。全身の筋肉を動かす運動神経に障害が見つかり、両手足の麻痺症状があるという。腰痛を訴えて都内の病院に検査入院して診断され約1カ月の安静治療が必要。出演予定のミュージカル「ピッピ」(7月30日〜9月3日)は降板し代役を立てた。 <コメント>
 体力に自信がある人が罹患したことに注目。いずれは改善するが、経過を見守りたい。
76 ■東海道新幹線で09年春からインターネットができる 060630記載
交通・IT  JR東海は、08年夏から投入する東海道新幹線の次世代車両「N700系」で09年春から、東京〜新大阪の全区間でどの席でも無線LANでインターネットに接続できるサービスを始めると発表した。列車無線に使う専用ケーブルを利用する(060628)。新幹線のような高速鉄道で、専用周波数による無線LANの実現は世界初。トンネルや山間部でも安定した接続環境が維持できるという。 <コメント>
 他の新幹線でも同様なことが早く実現するとよい。
75 ■武田薬品は1200億円の申告漏れの指摘に不服申し立て 060630記載
医療・薬品  武田薬品工業は米国の合弁会社との利益配分を巡り、大阪国税局から約1200億円の申告漏れを指摘された。同社は28日、処分取り消しなど不服を申し立てる方針を表明した。武田は「ビジネスの実態を踏まえない処置で納得できない」として、徹底的に争う構えだ。 <コメント>
 「見解の相違」がどこまで通るものなのか、注目したい。
74 ■耐震擬装事件の捜査終結 060630記載
社会・建築  姉歯秀次元建築士が、議員証言法違反(偽証)などの罪で東京地検により追起訴され(060628)、耐震強度擬装事件の捜査は終結した。警視庁は、当初組織的詐欺とみていたが、姉歯建築士単独の擬装として、捜査本部を解散する。 <コメント>
 総合経営研究所の内河健所長の立件は見送られた。これでいいんだろか。 
73 ■医師の超過勤務の是正に5万6千人必要 060630記載
医学・医療  厚生労働省は「医師の需給に関する検討会」(座長・矢崎義雄)に報告書案を示し「病院などに勤務する医師の超過勤務を是正するには、最大で約5万6千人の医師が必要になる」と推計した。04年には病院や診療所で働く医師は26万8千人。医師数は約4千人づつ増えているが、現場での医師不足は深刻で、05年調査でも、勤務医の勤務時間は週平均63.3時間に達する(060629。朝日新聞)。 <コメント>
 勤務医は一般企業の人から見ると苛酷な条件で仕事をしている。
72 ■WHOは健康寿命に注目。日本人は男71.9歳、女77.2歳。 060630記載
医学・健康  健康寿命は「何歳まで健康で暮らせるか」を表す。WHOは「世界保健報告00年版」で191ヶ国の健康寿命を分析し、日本は男性71.9歳、女性77.2歳で男女とも第1位とした。平均寿命から引き算すると、男は5.7年、女は7.1年の不健康な期間がある(060629。朝日新聞)。米国は3人に1人が肥満だが、イリノイ大の研究では、20〜30年後、米国人の平均寿命は最大5年ほど短くなる危険性があると分析した。日本の国立社会保証・人口問題研究所は日本人の2050の平均寿命は男性80.95(現在78.64)歳、女性89.22(現在85.59)歳とし推定した(02年)。 <コメント>
 予測をしておくと、あとで意外な結果に驚くことができる。
72 ■NHK総合テレビで、「海を渡るチョウ アサギマダラ」を紹介(予告) 060629記載
生物・生態  06年6月30日(金曜)に、私が取材された以下の番組が放映されます(九州沖縄地域だけの放送)。
「■NHK総合テレビ。『九州沖縄 金曜レポート』。午後7:30 〜 7:55(再放送)日曜 午前8:00〜8:25
岡野 暁アナウンサー。九州沖縄のさまざまな課題や問題をタイムリーにお伝えします。
6月30日 「海を渡るチョウ アサギマダラ」
春、日本の上空を2000キロメートルも旅するチョウがいる。全長10センチ、水色の美しいまだら模様を持つアサギマダラである。長距離移動をなぜ行うのか、またどのようなルートで飛ぶのかなど、生態はこれまで謎に包まれてきた。その謎を解明しようと全国の愛好家たちが挑戦している。これまでの記録や最新の研究成果をもとに、謎とロマンに満ちたアサギマダラの魅力に迫る。ゲストは、大の昆虫ファンで俳優の柳生博さん」(NHK福岡放送局。http://www.nhk.or.jp/fukuoka/program/report.html
<コメント>
 左は、06年の4月、5月、6月に奄美大島、喜界島、姫島で私が取材を受けた内容を総括した番組です。鹿児島だけは7月7日になるそうです。
71 ■投資家ウォーレン・バフェットが4兆円をゲイツ財団などに寄付 060629記載
企業・事業  米国の投資会社バークシャー・ハザウェイを率いるウォーレン・バフェット氏(75)は06年6月25日、同社株370億ドル(4兆3千億円)相当を、マイクロソフトの会長ビル・ゲイツ氏が夫人と運営するビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団などに寄付すると発表した。慈善事業への個人の寄付総額としては米国最大になる。ゲイツ氏の財団の運用資金は290億ドルから590億ドルになり、フォード財団(116億ドル)をはるかに超えて米国最大の慈善財団となる。 <コメント>
 世界第1(ゲイツ氏)、第2(バフェット氏)のお金持ちがすることは面白い。
 
70 ■神経筋接合部の形成に必要な蛋白質を発見(東京医歯大) 060629記載
生物・科学  神経と筋肉の接合部では、神経側から分泌されるアセチルコリン(神経伝達物質)が筋肉側の受容体に届いて指令が伝わる。その接合部の形成・維持に必要な蛋白質を東京医科歯科大の山梨裕司教授(分子生物学)らが発見した。脊椎動物が接合部を形成・維持するには従来、神経側からアグリンという蛋白質の刺激が必要と分かっていた。今回、山梨教授らは、自ら発見した蛋白質Dok7があれば、アグリンがなくとも、形成が途中まで進むことを示した。Dok7が造れないマウスは、接合部ができないので、呼吸筋が動かず死亡することが分かった(060627。6月23日付けサイエンス誌)。 <コメント>
 重症筋無力症の治療のヒントにつながるか?
69 ■絶滅が心配されるチーターの繁殖成功 060629記載
生物・環境  チーターは遺伝子の均一化が進み、繁殖力が弱くなって絶滅が心配されている。性成熟しても発情しない雌が多く、交尾できない雄もいるという。フランスの野生動物保護団体がアフリカのジブチで、飼育下でのチーターの繁殖に成功した(060627。AP通信)。  <コメント>
 人間も類似の状況に進んでいるように思われる。
68 ■都内121交番廃止へ 060628記載
警察・犯罪  警視庁は都内の941交番のうち121カ所を07年春までに廃止する。犯罪や事故の取り扱いが少ない交番を対象に隣接交番との統合を行う。同庁の交番勤務は原則常時二人以上が四交代で勤務。勤務員が七人以下だと一人勤務の時間帯が生じ、パトロールに出ると空き交番になった。警察庁は03年12月、全国警察に07年春をめどに空き交番解消を指示。04年4月時点で全国の交番6509所のうち1925所が空き交番だったが、交番勤務員の増員や交番相談員の増強で、06年4月に24県で空き交番ゼロを実現、残る空き交番は268カ所となった(東京新聞。060626)。 <コメント>
 警視庁は東京都を担当し、警察庁はそれ以外の全国を担当している。混同しないようにしよう。
67 ■ガトリンが全米陸上男子100メートル連覇 060628記載
 スポーツ・陸上 06年6月23日、陸上の全米選手権が米国インディアナポリスで行われ、男子100メートルは9秒77の世界記録を持つジャスティン・ガトリンが、向かい風1.2メートルの条件下で、9秒93となり2連覇を果たした。女子100メートルはマリオン・ジョーンズが11秒10でこの種目で4年ぶりの優勝をした。 <コメント>
 06年6月の世界記録は男子陸上ではガトリンの9.77秒。
66 ■村上世彰被告の保釈・・・ホリエモンを上回る5億円で 060628記載
社会・犯罪  ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引事件で、証券取引法違反の罪で起訴された村上ファンド前代表の村上世彰被告(46)が06年6月26日、逮捕後21日目、起訴から3日目に保釈された。保釈保証金は5億円。ライブドア前社長堀江貴文被告(33)の3億円を上回る。東京・六本木ヒルズの自宅に戻ったが、保釈条件により同じヒルズに住む堀江被告らとは接触できない。今後はファンド出資者へのおわび行脚をする予定と言う。 <コメント>
 堀江被告より短期間で出られたことと、保釈金がより高額なことが、東京地裁の判断の本質を示す。
65 ■早大教授、研究費の「私的流用」で懲戒処分へ 060628記載
科学・不正  早稲田大学は同大理工学術院の松本和子教授(56。専門は無機化学)が国の研究費の一部を流用したことを認めた(060623)。流用総額は少なくも1472万円にのぼり、うち教授個人名義の投資信託口座で運用されていた900万円を「私的流用」と認定した。松本教授を懲戒処分し、流用分の返還を求める。文部科学省も研究費の応募資格停止を行う方針。遺伝子解析の研究プロジェクト(99〜03年度)向けに文部科学省が振り込んだ研究費が流用された。 <コメント>
 懲戒の内容が発表時点ではっきりしないのが不可解。
→<追記>6月28日に辞表を提出した。
64 ■サッカー次期日本代表監督はオシム氏に 060627記載
スポーツ・サッカー  サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会の1次リーグで敗退した日本代表のジーコ監督(53)の後任は、Jリーグ1部(J1)千葉の監督イビチャ・オシム氏(65)であることが06年6月24日示唆された。日本サッカー協会の川淵三郎会長が06年6月24日に、ドイツから帰国し千葉県成田市の会見で発言した。これは「失言」として発表されたので、今後の方向は未知である。 <コメント>
 意外に簡単なことで人選がなされた印象を受けた。
63 ■医師の偏在の背後の医師数の推移 060627記載
医療・統計  医師は増えているのに、地方病院では人材不足が生じて問題になっている。実際には、医師はどれくらいいるのか。医師数は、1975年は約13万人だった。2004年には約27万人に増加。人口10万人当たり112.5人から、201人となり、1.8倍となった。女性医師は16.4%。将来推計では、早ければ2015年、遅くとも2035年ごろには医師が過剰になる(厚生労働省研究班)。診療所の医師は1.6倍に増加し、勤務はほぼ横ばいになる。外来患者は減少し、入院患者は増加する。結果として、需給ギャップが生じる(060625。日経新聞より)。 <コメント>
 04年度からの新研修制度で、民間病院での希望者が増え、大学病院の研修希望者が減ったことで、大学からの人材派遣が困難になった。これは誤算だったという意見がある。
62 ■塩化カリウムの点滴ミスで、愛知の患者死亡 060627記載
医療・過誤  愛媛県の市立八幡浜総合病院は、看護師(21)が、濃度を薄めて点滴でゆっくりと投与すべき点滴用塩化カリウム溶液の原液を一気に注入したため、入院中の男性患者(63)が死亡したと発表(060624)。 県警は業務上過失致死容疑で捜査を始めた。男性は脳梗塞と糖尿病などの合併症で入院。栄養補給などのため、主治医が看護師に、塩化カリウム原液とビタミン剤などを混ぜた上、24時間かけて点滴するよう指示。ところが看護師は23日原液だけを側管に注入。高濃度の塩化カリウムが体内に入り、容体が急変。蘇生治療を行ったが同日心不全で死亡した。 <コメント>
 医療のミス以前に、看護師教育の問題(医療の常識の欠如)がある。塩化カリウム補給が本当に必要だったのかどうかも知りたいところ。
61 ■日本、ブラジルに完敗して、決勝進出ならず 060626記載
スポーツ・サッカー  サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会で、06年6月22日、グループリーグF組の最終戦、日本―ブラジル戦が行われ、ブラジルが4―1で勝った。 ブラジルは3戦全勝で勝ち点9となり、F組1位となり、日本は1引き分け2敗の勝ち点1に終わり最下位。日韓大会に続く2大会連続の決勝進出はできなかった。 日本は34分に玉田のけりで先制点を獲得。ブラジルは前半ロスタイムにロナウドのヘディングシュートで同点にし、53分にジュニーニョペルナンブカノのミドルシュートで逆転。59分、ジウベルトのシュートで追加点。81分にロナウドの2点目のシュートで4点を挙げた。 <コメント>
 明け方に、たまたま観戦していたが、力の差がよく見えた一戦だった。
60 ■地球は1600年頃と比較すると1度以上高く、過去400年で最高レベル 060626記載
環境・推定  最近25年間の地球は、過去400年で最も高温と推定されると米科学アカデミーは発表した(060622)。世界の平均気温は20世紀の間に約0・6度上昇したが、150年以上前は正確な気温の記録が残っていない。そこで科学アカデミーの委嘱を受けた米国の研究チームは、氷河の記録やサンゴ、樹木の年輪、海や湖の堆積物などのデータから、西暦900年以降の地表の気温を推定した。その結果、最近25年間の地球の気温は、過去1000年間で最高水準にあること、気温が低かった1600年ごろに比較して1〜1・4度ほど高いことが分かった(06623。読売新聞)。 <コメント>
 この種のデータは解釈が難しいので、うのみにはできないが、印象に留めておこう。
59 ■日赤医療センターで、1.4kg低体重児の心臓手術(日本最小例) 060626記載
医学・医療  日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区)は1378グラムという低体重で生まれた女児の心臓手術を行い成功したと発表した(060620)。「完全大血管転位症」(生まれつき心臓の大動脈と肺動脈の位置が逆なっている)で、心臓の動脈の位置を替える手術としては、日本で最も低い体重での成功例で、世界でも2番目の例という。女児は06年4月4日生まれだが、心不全などで状態が悪化したため、4月18日に手術を行った。
(060620読売新聞)
<コメント>
 成功して、よかった、よかった。
59 ■世界最高齢のゾウガメ「ハリエット」が176歳で死亡 060626記載
生物・能力  176歳の雌のガラパゴスゾウガメ「ハリエット」が06年6月23日、オーストラリア東部の「オーストラリア動物園」で死亡した。世界最高齢の動物としてギネスブックにも認定されていた。ハリエットは、「進化論」を提唱した英国の科学者ダーウィンが1835年に訪れたガラパゴス諸島で捕獲されたとも言われる。死因は心臓発作だったという。オーストラリア動物園は、ディスカバリー・チャンネルなどで活躍しているクロコダイル・ハンターのスティーブ・アーウィンが主催している。ブリスベンから北へ約80キロにあり、クロコダイルのショーが有名である[追記:ギネス記録では、世界最長寿のカメは、65年に188歳で死亡したマダガスカルのカメ。ハリエットは、1830年11月15日にガラパゴス諸島で生まれ、1835年にダーウィンが捕獲し、英国に連れ帰り、後に、豪州に行く友人に贈ったという。88年に上記動物園に引き取られた。体重約150キロ、体調1m]。 <コメント> 私はこの動物園を過去に2度訪れており、2度ともハリエットの写真を念入りに撮影したので、とても残念である。2度目のときは、顔面に疾病を認めた。冥福を祈る。
58 ■自転車ロードレースを七連覇した王者が薬物使用・・・本人は否定 060626記載
スポーツ・薬物  ランス・アームストロングは自転車ロードレースのツール・ド・フランスで7連覇して引退した人物であるが、がん治療時に競技力向上のための薬物使用を認めたという(06年6月23日付、ルモンド紙)。同氏は96年10月28日に医師と脳手術後の治療について面談した際に薬物使用歴を伝えた(元チームメイトの証言)。薬物の種類は「(持久力を高める)エリスロポエチン(EPO)のほか、テストステロン、ヒト成長ホルモン、コルチゾン」を挙げた。
[追記:06年6月24日日刊スポーツより。追記] その後、アームストロング氏はルモンド紙の報道について6月23日に「事実無根」とする声明を発表したという。声明では、同氏が使用を告白したとされる医師が記事に特定されていない上に、がん治療で実際に化学治療を施した医師の「アームストロング氏が薬物使用を認めたことはない。もし告白があったならカルテに残っているはずだ」との宣誓供述書があるという[日刊スポーツ]。
<コメント> いずれもよく知られたドーピング薬物。ドーピング問題には底なしの深さがある。
57 ■イチローの連続安打は20でストップ 060625記載
スポーツ・記録  マリナーズのイチロー千種は06年6月21日に、連続試合安打を20としたが、22日には4打数無安打に終わって、記録は20でストップした。イチローの大リーグでの20試合以上の連続安打は4度目だった。22日までの打率は0.361だった。 <コメント>
 連続記録の塗り替えは難しいもの。
56 ■最古の装飾品は10万年前の貝殻 060625記載
文化・歴史  イスラエルの遺跡から10万年前の最古の装飾品と考えられる貝殻が見つかっていた(サイエンス誌。060623。英仏の共同研究チーム)。人が文化を創造する力を示し始めた例として、従来の7万5千年前という遺物(南アフリカの洞窟で見つかった同様の貝殻)を2万5千年遡った。1.5cmのムシロ貝という海の巻き貝に、小穴が開いていた。 <コメント>
 この種の記録は時とともに遡る傾向があるので、実際はもっと古いのだろう。
55 ■埼玉医大で2年間に多剤耐性緑膿菌感染患者6人が死亡 060625記載
医学・医療  埼玉医科大学病院で、2年間に多剤耐性緑膿菌の検出された入院患者は100人に上がり、そのうち、6人が死亡していた(060622)。調査期間は04年1月〜05年12月。発熱などの症状は22人。多剤耐性緑膿菌は、高齢や病気で免疫機能が落ちている人が感染しやすく、肺炎や敗血症になることがある。院内感染の代表的な病原菌の一つである。 <コメント>
 院内感染はどこの病院でも問題になっている。
54 ■認知症ブループホームの新設を500を超す自治体が見送る 060624記載
医療・介護  認知症グループホームは、5−9人が個室つきの家庭的な雰囲気で過ごす施設で、急速に普及した(6年間で、8千カ所)。利用者負担は食住費に介護保険の1割負担を含め、全国平均約11万円。特別養護老人ホームの合い下手(4−5万)より高い。朝日新聞社のアンケートで、500を超す市区町村が、今後3年間、新設しない計画を定めたことが分かった。理由は、介護保険財政の圧迫、65歳以上の保険料の高騰、必要な数を見込んだ、などというもの(060623、朝日新聞)。 <コメント>
 2030年には認知症は80万人増え、高齢者の10人に1人になると見込まれており、今後の対策が問題。
53 ■奈良県の母子死亡火災で高一長男逮捕 060624記載
犯罪・家族  奈良県田原本町の医師(47)方が、06年6月20日早朝に全焼し、母子3人が死亡した火事で、6月22日、奈良県警高校一年(16)の長男を逮捕した。長男は放火したことを認め、成績に関してしかられたことを動機に挙げている。家族関係における疎外感や成績問題などが背景にある可能性がある。 <コメント> ここ1、2年、家族内での殺人や傷害などの犯罪が特に増えているが、一般論では分からないことが多い。
52 ■子宮頚がんの予防ワクチンを米国で承認 060624記載
医療・薬品  世界初の子宮頚がん予防ワクチンの「ガーダシル」の販売をFDA(米食品医薬品局)が承認した(060608)。対象は9〜26歳の女性で、半年間に3回注射で接種する。
 子宮頚がんは、毎年47万人が発症、23万人が死亡している。子宮頚がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染して発症するのがほとんどで、性交渉を通じて広まる(性感染症。STD)。ガーダシルは、原因の70%を占めるHPVの16型、18型など4種について、がんにつながる病変の発症を防ぐ。2万人の臨床試験では、未感染者には100%近い予防効果があり、感染後に接種した場合は効果が見られなかった。そこで、FDAは9歳からの使用を認めた。
<コメント>
 若い世代の子宮頚がんが増大中。日本でも過去25年に40歳未満の患者は数%から3割に上昇したという。
51 ■「IUCNレッドリスト2006」で16118種の動植物が絶滅の危機 060624記載
生物・環境  国際自然保護連合(IUCN)は、2006年のレッドリストを発表した。絶滅危惧種は1万6118種となり、シロクマ、カバ、ガゼル、サメなどが加わった(2年前は15503種だっった)。1500年から500年間で絶滅したのは784種。他に、65種は、野生では絶滅したが、飼育下で生き残っている。両生類の3分の1、針葉樹の4分の1、鳥類の8分の1、哺乳類の4分の1が危機的状況になる。人類の活動が生物種に負荷を与え、地球上の生物多様性の喪失が進行している(IUCN本部。060502)。 <コメント>
 具体的な数字を印象に入れておくと、ものごとを理解する基礎になる。
50 ■07年度から国立大の運営交付金を年1%5年間削減 060623記載
経済  政府・与党は国立大学の運営費交付金を07年度から5年間、毎年1%ずつ削減する。
 同交付金は、06年度では1兆2215億円。1%5年間昨年すると、600億程度の削減になる(日経新聞。060619)。
<コメント>
 独立行政法人化されて以来、各法人の経営努力を促すため毎年一定額を削減することになっていた。 
49 ■一眼レフカメラ市場にソニーと松下が同時参入 060623記載
企業・商品  デジタル一眼レフカメラでは、キャノンとニコンが争っている。そこに、06年7月からソニーと松下が参入する。勢力図激変の可能性がある。
 ソニーの初代機は「α100」(060721発売)。松下の初代機は「LUMIX L1」(060721発売)。ソニー製品は本体に手ぶれ補正機能があり、松下製品はモニター撮影ができることと、内部のほこりを超音波振動で払い落とす。
<コメント>
 カメラの良し悪しは、実際に使ってみないと分からない。一眼ではほこりの問題は大きい。
48 ■教員給与を2.8%カット 060623記載
世相・経済  政府・与党は一般の公務員より優遇されている公立小中学校の教員の給与水準を08年4月をめどに、2.8%カットする方針を明らかにした(060621)。一般行政職の地方公務員と比べて実質優遇されている分(平均月額11323円)を削減する。
<コメント>
 優遇されていること自体を知らなかった。
47 ■ニホンウナギの故郷は「スルガ海山」とすることに 060623記載
生物・生態  海上保安庁は、グアム島の西北西200kmにあって、水深1600mの海底から水深40mまでそびえている山を「スルガ海山」とすることを海底地形名称を決める会合に提案する(060621)。
 ここは東京から小笠原諸島方向に向かって2300kmの位置にある。
 東京大学の塚本勝巳教授らのグループの研究で、ニホンウナギは、スルガ海山の周辺で産卵することが特定され、半世紀に渡る産卵場所探しが決着した(Nature誌。060223)。孵化した幼生は海流で西に流された後、黒潮に乗って日本に向かい、川や海で親魚になる。90年代後半に周辺海域でニホンウナギの幼生の採集に成功したとき、この海山を静岡県水産試験場の調査船駿河丸で調査したことが命名のきっかけになった。
<コメント>1922年ヨーロッパウナギとアメリカウナギの産卵場所が、大西洋のサルガッソー海全域に広がっていることが分かった。ニホンウナギの産卵場所は限定された場所だった。ウナギの移動は、アサギマダラの移動経路と重なるところがあり、興味深い。
46 ■C型肝炎訴訟で、大阪地裁が、国と製薬会社に賠償命令 060622記載
医療・薬害  出産時に、血液製剤「フィブリノゲン」などの投与でC型肝炎ウイルス(HCV)に感染したとして、主婦ら13人が、国と製薬会社「三菱ウェルファーマ」(旧・ミドリ十字)などを相手に損害賠償を求めた「薬害肝炎大阪訴訟」の判決が06年6月21日、大阪地裁で下りた。国や企業の過失責任を認め、原告9人に計2億5630万円の支払いを命じた(1985年8月より前の責任は認めなかった)。全国5地裁で係争中の集団訴訟で初の判決で、他の訴訟や約150万人の患者救済に影響する。争点は3つ:(1)製剤の有効性(2)危険の予見可能性(3)国の規制時期。<原告の認識>国は64年に製造承認。売血血漿が原料でウイルス不活化処理不十分のため感染。87年に青森県の産科医院で大量感染発覚。同社は同年4月非加熱製剤を自主回収。新承認を受けた加熱製剤でも感染者続出。少なくも80年以降に約1万人が感染。77年、米国の製剤は承認取り消し。遅くとも82年までにC型肝炎が肝硬変・肝がんに進むと実証された。「国は88年6月に緊急安全性情報を出すまで、製剤適応承認を見直さず危険性を放置」。<被告の認識>製剤は多くの産婦を失血死から救った。「国内外で有効性が認められ、当時の科学的知見に基づき製造承認した。88年のHCV発見まで、C型肝炎は一過性疾患で、重篤な病に移行する認識はなかった」と反論。(読売新聞060621)。<追記>87年に研究班が出来ていた。 <コメント>
 物事は後から見ると、見やすく見えるものだが、最中には、誰にもきちんとは見えていないことが多い。
 部分しか見えていないからだ。
 10年、20年経過してから、その「部分しか見えていなかったことの責任が問われる」こととなった。
 
45 ■米国はテポドン撃墜を検討 060621記載
 国際政治  本頁の37番のトピックで、北朝鮮がテポドン2に燃料を注入した可能性があることを述べた(060616)。それに対して、米国防総省は地上配備型の迎撃ミサイルシステムを「試写モード」から、この2週間で「実践モード」に移行させたことが分かった(060620。、ワシントンタイムズ)。高高度を飛行する弾道弾を陸上から迎撃するミサイル(GBI)は、アラスカ州に9基、カリフォルニア州に2基の合計11基ある。着弾直前で撃墜する地対空ミサイル(PAC3)は全米に約300基ある(夕刊フジ、060621)。 <コメント>
 テポドン2は準備不足で実際には発射されないだろうが、これを機に、何がどうなっているかを知ることはよいことだ。
44 ■日銀福井総裁のファンド運用益は1500万円で、報酬の3割を半年間返納 060621記載
金融・経済

 日銀の福井俊彦総裁は06年6月20日、村上ファンドへの資金の拠出状況を説明する会見を行った。 元本1000万円に対し、ファンド運用益は累計約1500万円であることを示した(05年末時点)。混乱の責任を取って、報酬(役員報酬月額203万6千円)の30%を6カ月間、自主的に返納することと、元本を含めた運用益の全額を慈善団体などに寄付すると述べた。

<コメント>
背後の政治家たちの思惑による支持を受けて、辞任せず逃げ切る体制に入った。それが通用するかどうかを見届けたい。
43 ■沖縄・奄美が梅雨明け 060621記載
気象・気候  気象庁は06年6月20日に、沖縄と奄美地方が梅雨明けしたと発表した。
 沖縄は平年より3日、昨年より7日早い。奄美地方は平年より8日、昨年より7日早い。沖縄は梅雨前線の停滞のために、梅雨の期間中の雨量が、那覇市で平均2倍近い599ミリに達した。
<コメント>
南西諸島では、植物の開花を眺めて、平年より季節の進行が早いと読んでいたが、梅雨の推移も早かったことになる。
42 ■野生のパンダの推定頭数は従来の倍の約3000頭 060620記載
生物・保護   中国の野生のジャイアントパンダは従来は約1590頭と推定されていたが、2500−3000頭とする新たな推定を、英国のカーディフ大と中国科学院のグループがまとめた(060620版、米国科学誌カレント・バイオロジー。朝日新聞)。糞からDNAを検出する方法で生息数を推定した。将来は明るいとの結論。 <コメント>
この種の推定にはもともと倍くらいの幅があるものだ。
41 ■阪急HDが、阪神株の63%を取得し、TOBが成立 060620記載
企業・経済  阪急ホールディングスが、阪神電気鉄道との統合を目指して19日までに実施した阪神株の公開買い付け(TOB)の結果を発表した。63.1%を買い付け、45%以上とした条件を満たしてTOBは成立した。買い付け総額は2498億円。10月1日に、阪急阪神ホールデフィングスを発足させる予定となった。阪神株の約47%を保有してきた村上ファンドはすべての阪神株を売却したことを認めた。
<コメント>
 東京急行電鉄、近畿日本鉄道に次ぐ第三位の私鉄グループが誕生する。
40 ■絶滅危惧のスマトラサイが撮影された 060620記載
生物・保護  スマトラサイは世界に数百頭しか生息しておらず、絶滅寸前と見なされている。漢方薬となる角めあての密漁が原因だ。マレー半島、スマトラ島に主に分布し、ボルネオ島に亜種が住む。今回、世界自然保護基金(WWF)のグループが、ボルネオ島で仕掛けカメラによってその姿を撮影した(060620)。
 
<コメント>
 大形の哺乳類が人間のせいで地球上から消えていくのは忍びない。
39 ■B型感染訴訟で、国に責任ありとの最高裁判決 060619記載
医療事故  B型肝炎ウイルスに感染したのは、集団予防接種が原因だとして、国に損害賠償を請求した訴訟の上告審判決が下りた(060617)。原告は5名の男性。最高裁は集団摂取による感染として、国の責任を認定した。また、接種時ではなく、発症時から20年以内であれば賠償請求権があるとした。注射器の使い回し(針の連続使用)による集団接種による感染を国が認めたことになる。日本のウイルス感染者は220万〜340万人。B型はそのうち120万〜140万。WHO(世界保健機関)は58年に注射器の使い回しで感染する可能性を指摘。日本は58年に1人ずつ針を交換するよう予防接種実施規則を改正。88年に筒の交換を通達した。 <コメント>
 肝炎の感染は集団接種だけが原因ではないので、具体的な対策について、今後大きな問題が生ずる。
38 ■北西ハワイ諸島に世界最大の海洋保護区誕生 060619記載
環境・保護  ブッシュ大統領は、北西ハワイ諸島とその周辺海域を国家遺産(ナショナルモニュメント)に指定した(060615)。その広さは世界遺産のオーストラリアのグレートバリアーリーフ(約35万平衡キロ)を超える。日本の面積とほぼ同じ。同海域には1万平方キロ以上の珊瑚礁が広がり、7千種を超える海洋生物が住む。そのうち4分の1は同海域の固有種という。絶滅危惧種のハワイアンモンクアザラシは同海域だけに1400頭が棲息すると推計される。 <コメント>
 「立ち入り制限→商業的漁業の禁止」と進行する予定。その流れを他でも見習ってほしい。
37 北朝鮮、テポドン2の発射準備か 060619記載
国際政治  北朝鮮が、テポドン2に、燃料を注入した可能性があると報道された(060616)。テポドン2は射程3500−6000キロ。ハワイ、アラスカ、米国西海岸に到達する能力を持つ新型弾道ミサイル。米国国務省のマコーミック報道官は、帰宅朝鮮に自制を呼びかけた(同日)。麻生外務大臣は経済制裁も辞さないと述べた(060617)。【歴史】 93年には、ノドン(射程約1300キロ)の発射実験を実施。98年にはテポドン1(射程約1500キロ以上)を発射。一部は日本列島を越えて三陸沖に落下した。 <コメント>
 北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対して、米国がどのような外交戦略を展開するかに注目。
 
36 ■電子一個の動きを計測する感度数万倍の電流計の実験成功 060618記載
科学技術  NTTなどが、電流を構成する電子一個ずつの動きをとらえる「窮極の電流計」の実験に成功した(060616付け、サイエンス誌)。従来の最も鋭敏な電流計の数万倍程度の性能。電子10個ほどが入る電子のたまり場を二つ用意し、その状態を継続的に調べることで、電子の動きを一個ずつとらえることができた。 <コメント>
 電子一個ずつの制御が次世代技術の中核となると考えられている。
35 ■慈恵医大・腹腔鏡手術死亡事件に地裁判決 060618記載
医療事故  東京慈恵会医科大付属青戸病院(東京都葛飾区)で、02年11月腹腔鏡による前立腺がん摘出手術を受けた当時60歳の男性が術後約1か月後に死亡した事件に、東京地裁で判決が下りた(060615)。主治医と執刀医と助手には、手術に必要な最低限の能力がなく、手術を避ける注意義務があったが、これを怠ったと、指摘し、3人に執行猶予つきの有罪判決を言い渡した。主治医は禁固2年6ヶ月。他は禁固2年。主治医と執刀医は06年3月末まで業務停止処分を受けた。 <コメント>
 医療事故は複雑な構図の中で起きる。どこまで
34 ■自殺対策法が成立 060618記載
社会・法律  自殺対策基本法が衆院本会議で賛成多数で可決・成立した(06年6月15日)。自殺について、「多様かつ複合的な原因及び拝見を有するもの」と定め、官房長官をトップとする自殺総合対策会議を内閣府に設置し、対応状況を国会に報告するように義務づけている。年間の自殺者が98年から8年連続で3万人を超えている。その中で自殺を社会的に取り組むべき課題と位置づけた。 <コメント>
 個人の行動と社会の動向との関わりを見る目が必要。
33 ■個人株主が最多の3807万人になった 060618記載
経済  上場企業の株主数が延べ3807万人となった。10年連続で過去の最高を更新した(060616判明)。前年度からの増加数は268万人。1年で300万口座以上増えたインターネット取引の拡大などが押し上げた。 <コメント>
 技術の変化が株主も変えていく。
 
32 ■和歌山県の世界遺産神社の巨木が除草剤のいたずらで大部分枯れた 060618記載
環境・犯罪  和歌山県かつらぎ町の丹生都比売(にうつひめ)神社で、境内の樹齢約100年の過ぎの巨木に穴が開けられ、除草剤が注入されていた(060614判明)。この神社は世界遺産に登録されている。この木は高さ約28m、直径約2.3m。根本の4カ所に穴が開けられて、中に除草剤のテニルクロールが入れられ、杉の木は大部分が枯れたという。器物損壊と文化財保護法違反容疑で調査している。 <コメント>
 人間のゆがんだ心理で価値ある者が破壊された悲しい一例。
 
31 ■現在の鳥の祖先は水鳥だった? 060617記載
生物・進化  現在の鳥類は恐竜から進化したと見なされている。その中で最古級と思われるガンススという生物のほぼ完全な5体の化石が白亜紀前期(約1億1千年前)の中国北西部の地層から見出された。全長は約30cm。飛べる鳥に共有の突起が胸骨の中央にあり、左右非対称の風切羽も確認できた。その上、脚に水鳥特有の水かきの痕跡が残っていた。これから、真鳥類(恐竜から進化した鳥類で、現在の鳥を含むグループ。別なグループには、始祖鳥など、死滅した鳥が含まれる)は、水辺の生活をしており、それが有利に働いて、新生代の繁栄につながった可能性がある(サイエンス誌060616)。  <コメント>
 進化の理解は、絶えず変化して流動的である。今後の話の展開を見守りたい。
30 ■南米コロンビアで2種の「絶滅」カエルを14年ぶりに再発見 060617記載
生物・環境  絶滅した恐れありとみられていた2種のカエルが、14年ぶりに再発見された。アテロプス属のサンローレンツォ・ハーレクインカエルと、サンタマルタ・ハーレクインカエル。カリブ海沿岸の山地の保護地にいた。
 中南米では多種のカエルがツボカビの感染で死んだ。気候変動が感染の広がりに影響したとも言われる(060616)。
<コメント>
 カエルは環境変動の指標として有意義な生物である。再発見はうれしいニュース。
 
29 ■マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が08年に一線を引退 060617記載
社会・企業  マイクロソフト(MS)の創業者ビル・ゲイツ氏(50)が、08年7月に非常勤の会長となって経営の一線を退き、慈善財団の活動に重心を移す。今後2年間は移行期間。彼は75年にポール・アレンとMSを創業。05年6月期の年間売り上げは約4兆6千億円、当期利益1兆4千億円となる世界最大のソフトウエア会社を築いた。資産総額は500億ドル(約5兆7500億円)。12年連続で世界一。慈善事業では、ビル・アンド・メリンザ・ゲイツ財団は基金規模が3兆3億円で米国最大。エイズ対策や貧困解消に1兆円超の寄付をしている。 <コメント>
 2つの分野で、桁違いの貢献をしていることに注目したい。
28 ■イラク戦争での米国の死者は2500人になった 060617記載
国際情勢  06年6月15日、イラク戦争での米軍兵士と国防総省文民職員の使者総数が2500人に達した(米国防総省の発表)。戦闘・敵対行為での使者は1972人。残りが事故・病死。03年5月1日の大規模戦闘終結宣言以降の死者が1857人と全体の4分の3。負傷者総数は18490人(朝日新聞)。 <コメント>
 日本の常識では推し量ることが困難なことが起きている。
 
27 ■71年前のアインシュタインらのEPR論文は最も賞味期間が長い 060616記載
物理・量子  アインシュタインが1935年に書いた「量子力学による自然の記述を完全と考えることができるか?」という論文(3人の共著者の頭文字で、EPR論文と呼ばれる)が、物理学でもっとも賞味期間が長い論文と分かった。ボストン大のレドナー教授らが、1893年のフィジカルレビュー誌の創刊号から110年分の引用論文を調べて、発表から何年たっているかの平均値を計算した。上記論文は平均59.6年。この論文は「量子力学に従うものは、いくら遠く離れていても分類できず相関関係を持つ」という「非局所性」または「量子もつれ(エンタングルメント)」の性質を持つことを指摘して批判した。これが80年代に実験で確かめられ、そこから量子暗号や、量子コンピューターへの道が開かれることが分かった。先端技術のエッセンスがここにあった(朝日新聞060616)。 <コメント>
 アインシュタインは、量子力学を批判するためにこれを書いたのだが、洞察した内容は正しかった。感情より知性が正しかったという一例である。
26 ■分娩施設は激減して3000カ所、産科医も8000人に減 060616記載
医学・医療  全国で出産できる病院・診療所は3065カ所、赤ちゃんを取り上げる医師は7985人に急減したことが日本産科婦人科学会の調べで分かった。04年に産科・産婦人科を掲げる施設や医師を調べた厚生労働省調査の結果では、施設は6378カ所、産婦人科医は6077人となっていたのが、実際は施設で半分、医師で4分の3に過ぎず、実態を表していなかったことが分かった。過酷な勤務、訴訟の増加などから、お産をやめて、婦人科や不妊治療専門医に移行する施設や医師が増えているからと考えられる。同省の産科医療の見直しが必要となる[060615朝日新聞など]。 <コメント>
 ビジネスと同じく医療分野でも、時代の状況でどんどん動いていく。
25 ■ダ・ヴィンチ・コードがソニー最大のヒット作となる  060616記載
娯楽・映画  話題の映画「ダ・ヴィンチ・コード」(ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演)の米国を除く世界チケットの売上高が、06年6月13日までに4億5300万ドル(約520億円)となった。配給元のソニーピクチャーズエンタテインメントでは、過去最大の国際的ヒットになった。中国やパキスタンでは上映禁止となったが、イタリア、スペインなど、カトリック信者が多い国でも、記録的な興行収入となっている。原作者のダン・ブラウンの別の小説「天使と悪魔」の映画権をソニーは入手して、次の映画を作る。 <コメント>
 評価は色々だが、ソニーにとっては、救いの映画となった。
24 ■香川県でもカミツキガメ  060615記載
環境・外来種  06年5月15日、香川県観音寺市の水路でワニガメ(カミツキガメ)がみつかり、防署員が捕獲した。甲の長さは四十センチだった。 <コメント>
 ワニガメは全国的に発見が相次いでいる。 
23 ■相模川県の用水路でワニガメ(カミツキガメ)が2匹見つかる 060615記載
環境・外来種  神奈川県の海老名市と座間市の用水路で、外来種のワニガメ(カミツキガメ)が2匹も見つかり保護された(060614)。05年より、特定外来生物に指定されている。体長は約40センチと約60センチ。県内で過去には繁殖例はなく「ペットが逃げたか、捨てられたものでは」と見られる(本頁の17頁を参照のこと)[毎日新聞、TVニュースなど]。→本頁の17頁も参照。 <コメント>
 そろそろ繁殖が置きていると思う。特定外来生物の指定以来、かえって逃がす人が増えているのかも。
22 ■トヨタがエタノール車の投入へ 060614掲載
環境・公害  トヨタ自動車が植物原料のエタノールで走る乗用車を販売すると発表した(060614)。来春にもブラジルで発売し、米国での販売も検討する。エタノール車は、米国のGMが累計200万台販売しており、ブラジルでは新車販売の過半だという。エタノール車の燃料は化石燃料ではなく、サトウキビなどから作ることがポイント。
<コメント>
 米国では原油依存度を下げるために政府が車でのエタノール使用を増やす方針を打ち出している。
21 ■KDDIから「DION」の顧客情報400万件流出 060614掲載
IT・情報  KDDIのインターネット接続サービス「DION」の顧客情報約400万人(397万7千人)の氏名、住所、電話番号を入手し、同社から現金を脅し取ろうとした男2人が恐喝未遂の疑いで逮捕された(060613)。2004年にインターネット接続サービス「ヤフーBB」の約460万人の情報をソフトバンクに持ち込んで現金を脅し取ろうとした事件に次ぐ規模。ヤフーBBの流出の犯人は、派遣社員からパスワードを入手していた。情報の利用権限を持つ人物が悪意を持った場合、対策は難しい。
<コメント>個人情報保護法が05年4月に施行されて以来、企業は情報にアクセスできる人員を絞り込んだり、監視カメラ増設などでチェック体制強化を急いでいるが、この種の出来事を完全になくすことは難しい。
20 ■グーグルが衛生写真の検索を拡充 060614掲載
IT・地球  06年6月12日、米国のグーグル社は、衛生写真検索サービス「グーグル・アース」を改良したと発表した。高解像画像が検索できる地域を四倍に増やした。改良版を使うためのソフトの無料配布も開始した。世界の人口の三分の一の人が住む地域に関して夜精細画像が検索できるようになる。マイクソフトやヤフーとの顧客争奪競争の一環と考えられる(060614日経新聞)。 <コメント>
 地球のイメージ形成に貢献する側面も見逃せない。
19 ■インドネシアのスラウェシ島でシーラカンスの撮影に成功 060614記載
生物・進化  福島県いわき市の海洋科学館「アクアマリンふくしま」の調査隊がインドネシアのスラウェシ島沖でシーラカンスのビデオ撮影に成功した。06年5月30日に1個体、31日に2個体、31日には別な場所でさらに1個体を撮影した。体長は約1m。体は青黒く、目は緑色。スラウェシ島では、地元で2匹確認された後、ドイツの研究チームが2匹を撮影しており、2回目の撮影である。「アクアマリンふくしま」では水深170メートルの横穴でライトに照らし出されたシーラカンスが鮮明に写っている画像などを展示している。アフリカのシーラカンスとインドネシアのシーラカンスは500万年前に分岐したとも言われる。(060603)。【追記】南アフリカ沖のものはコモロ種。今回のものはマナド種と呼ばれる。船上から自走式カメラを操作し、水面下150〜180mで延べ7匹をとらえた(060703)。 <コメント>
 シーラカンスはマダガスカル島領域で当初見つかり、後にインドネシアで見つかった。まだ謎が多いがその解明の第一歩だ。
18 ■ 横浜の民家でタランチュラみつかる 060613記載
環境・外来種

 横浜市旭区の民家で、毒グモのタランチュラが見つかった(060612)。自宅の壁に張り付いているところを、ベニア板で、植木鉢に誘導して捕獲した。
 タランチュラはオオツチグモ科の蜘蛛をさす。毒性は低く、かまれても、腫れる程度という。今回の個体は脚を広げた大きさで約20cm。タランチュラは鳥の巣を襲う例があるために、トリクイグモとも呼ばれ、ファンも多い。今回の例もペットとして飼われていたものであろう。

<コメント>
 動物愛好家が、日本に外来種をばらまいている。要注意。
17 ■上野の不忍池の池でカミツキガメが産卵 060612記載
環境・外来種  東京上野の不忍池(しのばずのいけ)で、体長50cmのカミツキガメ(ワニガメ。カメ目カミツキガメ科。北米原産)が産卵しているところで捕獲された。卵が15個も発見されたという(060611)。ここ2、3年、全国でカミツキガメが捕獲されているが、不忍池では繁殖をしている可能性がある。カミツキガメは映画「ガメラ」のモデル。人の指くらいは簡単にかみ切ってしまう。かって、アカミミガメが日本に繁殖したように、カミツキガメも10年もすると、普通に見られる亀になってしまうかもしれない。
 6月14日のニュースでは、環境庁が上記の件につき、さらに卵がないかどうか、日本の気候で繁殖できるかどうか、調査をすることとなった(060614追記)。
<コメント>
 とうとうここまで(=繁殖するところまで)来たか、という印象だ。
16 ■東北・上越新幹線、全車禁煙へ 060610掲載
環境・薬害  JR東日本は、07年3月のダイヤ改訂と同時に、同社管内のみを走る新幹線と在来線特急を全車禁煙にする(060606発表)。
 普通列車については、すでに97年から全面禁煙になっている。
<コメント>
 新下線の禁煙席と喫煙席ではニコチン濃度が全く異なる。この決断は受動喫煙を防ぐためのよい決断だ。
15 ■中皮腫の原因は8割がアスベストで平均43年の潜伏期間 060609掲載
環境・公害  海外では、中皮腫の8割が、アスベスト(石綿)が原因とされて来た。
 日本でも同様の傾向が確認された(労働者健康福祉機構の調査による)。
 00年〜06年3月までに労災病院で中皮腫と診断された117人のうち、石綿を扱ったことで発症したと思われる例は89人、76%。石綿を扱っていた暴露期間は平均30年だった。従事した職業は、造船所>建設>電気工事などの順で多かった(060608)。
<コメント>
 潜伏期間の長さと、石綿の圧倒的な寄与に注目。
14 ■ イチロー日米通算2500安打達成 060609掲載
スポーツ・能力  06年6月7日、マリナーズのイチローが日米通算2500安打に到達した。
 日本で1278本、大リーグで1222本。
 日本のプロ野球での2500本安打達成者は過去に6人いる。
<コメント>
 まだまだ記録は伸びる。
13 ■ セブンイレブンが購入金額の5%を現金還元 060601 掲載
価値・5%  セブン-イレブン・ジャパンは、6月1日から30日まで、弁当やパンなどの購入金額の5%程度を現金で還元するキャンペーンを行う。約三百品目に、5−50ポイントのシールをつけて販売し、nポイントはn円と交換できる。雨天の多い時期に販促を行って、顧客の来店頻度を高めることを狙う。ポイントを現金還元するのは、大手コンビニでは初めて(日経新聞060531より)。 <コメント>
 5%を現金還元するのならば、5%値引いてもよさそうに思うが、そうしないところが計算のしどころなのだろう。
 
12 ■ 05年の国勢調査の未回収は4.4%(210万世帯)で、00年の2.6倍に 060601 掲載
統計・5%  2005年10月の国勢調査で、調査票を回収できなかった世帯は約210万世帯(4.4%)あった(総務省の発表)。2000年の調査では81万世帯(1.7%)だった未回収が、2.6倍に増えた。未回収率が最高だったのは東京で13.3%。
 内閣府が実施する各種世論調査でも有効回答率が急落している。政策判断の基本データの精度が問われることにもつながる(日経新聞060531より)。
<コメント>
 個人情報の保護意識が高まると、種々の調査は困難になり、中には意義を失うものも出る。
 
11 ■ 05年の石綿労災認定は722人。中皮腫の認定率は90%。 060531 掲載
環境公害  厚生労働省は05年のアスベスト(石綿)による肺癌、中皮腫の労災請求・認定数をまとめた(5月30日)。
 肺癌の労災請求は712人で219人が認定され、中皮腫の労災請求は1084人で503人が認定された(合計722人は過去最多)。
 認定作業については、肺癌は283人の認定作業を行い、77.4%が認定された。
 中皮腫は、557人の認定作業を行い、90.3%が認定された。
 業種では、船舶製造、修理など、製造業と建設業で全体の9割を占めた。
<コメント>
 05年は石綿が社会的な注目を集めたため、請求も認定も急増した。影響を受けている人の数の概略を知っておきたい。
10 ■ 104歳女性が大腸癌手術。最高齢か。 060530 掲載
医学医療  104歳の女性が大腸癌で手術し、無事退院したとTBSのTVニュースで報じていた。日本の手術例としては、最高齢ではないか、とコメントされていた(06年5月30日)。
 日本消化器外科学会誌(38(10):1618-1623、2005年)によると、「満104歳男性の横行結腸癌手術の一例」が報告されている。イレウスで発症し、横行結腸癌と診断され、104歳で大腸部分切除術を施行し、128病日で退院し、その後3年8ヶ月無再発で生存され、平成18年6月に107歳で老衰で永眠された(岩手医科大学等の症例)。
 
<コメント>
 高齢化の流れの中で、80歳以上の高齢者の手術が増えている。100歳以上の超高齢者も手術対象となり初めている。
■ GDP成長率は05年は3%でバブル後最高、06年1〜3月期は1.9%増 060522 掲載
経済  内閣府は、06年1〜3月期の国内総生産(GDP)の速報を発表した(06年5月19日)。実質GDPは、前期比0.5%増(年率換算1.9%増)で、5四半期連続でプラス成長となった。ただし、外需や個人消費の伸びは縮小した。05年度のGDP成長率も3.0%と発表され、4年連続プラス成長となり、政府見通しの2.7%を上回り、バブル崩壊後の最高となった。 <コメント>
 日本のGDPは5%以内で推移しているが、5%に一歩近づいたことはうれしい知らせだ。
■ 06年春、脳外科を選んだ若手医師が、2割減少 060514 掲載
医学医療  04年に必修化された臨床研修の一期生が2年間の前期研修を終えた。これを機会に、脳外科(脳神経外科)を専門分野を選んだ医師を調べたところ170人だった(日本脳神経外科学会の調査)。99年〜02年の日本脳神経外科学会の新人会員数は203〜220人で、それと比べて約2割少ない。80大学のうちの23大学で志望者は0だった。9県で志望者は0だった。地方で影響が出る恐れがある。
 理由は、産婦人科や志望者減少が著しい小児科と同様、仕事のきつさや訴訟リスクが敬遠されたのではないか、という意見がある。
 大学病院などの常勤産婦人科医は03〜05年で8%減った(日本産婦人科学会の調査)。お産の扱いをやめた病院が相次いでいる。
 06年春に、臨床研修後に小児科を志望した医師は276人で、03年度に比べて4割も減った(日本小児学会)(06年5月12日、朝日新聞より)。
<コメント>
 医療訴訟が増えるほど、その分野の医師が減っていく。
 患者が権利を主張すればするほど、医師は逃げていく。
■ 横綱・朝青龍休場、右肘内側側副じん帯損傷で全治2カ月 060513 掲載
 スポーツ

 06年5月8日、大相撲夏場所の2日目に、横綱朝青龍(25歳)は若の里戦で右ひじを痛めて3日目から休場した。墨田区の同愛記念病院で、右ひじ内側側副じん帯損傷で全治2カ月、と診断された。土俵下に落下した際に、右肘に体重がかかり。じん帯(靱帯)が伸びた。
 朝青龍の休場は、03年名古屋場所で、9日目の玉乃島戦で頸椎を挫傷し、10日目から休場して以来のこと(06年5月10日)。

<コメント>
 強い力士でも強いからと言って怪我を免れるわけにはいかないという一例。下の例に通ずる面がある。
■ ヤンキース松井秀が左手首を骨折、連続出場記録がストップ 060513 掲載
スポーツ  米国大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手(31歳)が、06年5月11日、ニューヨークのヤンキーススタジアムで行われたレッドソックスとの戦いで、左手首を骨折した。
 松井は左へのライナーを打球をスライディングキャッチするときに、グラブを地面につき、芝生にひっかかった形で手首をひねった。これで連続試合出場の記録が日米通算1768試合でストップした(巨人時代に1250試合。ヤンキースで518試合。伝説のゲーリックは2130試合の記録を持つ)。
 松井は12日に、左手首の亀裂骨折の固定手術を受けた。約3ヶ月で復帰予定(06年5月13日)。
<コメント>プロのスポーツ選手には怪我は避けられない出来事。あまり怪我をしない人でもいつか怪我をするという一例。
■ TBS番組で紹介された「白いんげん豆ダイエット法」で下痢嘔吐を発症 060511 掲載
健康美容  TBSのテレビ番組「ぴーかんバディ」で、06年5月6日に、白いんげん豆(シロインゲンマメ、白インゲン豆、実際は大福豆を使用)を使用したダイエットを紹介したところ、多数の視聴者が嘔吐や下痢を訴えて、総務省も注意を促す騒動となった。
 方法は、3分程度火であぶった白いんげん豆を粉末状にして、ご飯にまぶして食べるというもの。その意義は、ファセオラミンという成分が、炭水化物の吸収を抑制する効果を期待するもの。TBS自体は、「生豆に含まれるレクチンなどの成分が、加熱不十分のために残り、これが胃や腸の粘膜の炎症を引き起こし、嘔吐や下痢の症状に至った可能性」を考えている(06年5月8日)。
<コメント> 世間には数多くのダイエット法があるが、検証不十分のまま紹介されているものも少なくない。明らかな危険が予想されるものもある。くれぐれも注意を(060510)。
■ マジシャンが7日間の水中生活と無呼吸7分8秒達成(世界記録は8分58秒 060510 掲載
人間能力  米国のマジシャン、デビッド・ブレイン(デイビッド、またはデービッド)は、日本時間06年5月9日に、7日間の水中生活のパーフォーマンスを終えた。
 ニューヨークにのマンハッタンに直径約2・5メートルのアクリル製の球体を設置して、7600リットルの食塩水を見たし、その中で7日間生活をした。酸素マスクをつけて呼吸をし、チューブを通して流動食を摂取し、チューブを通して排泄を行った。この間鎖につながれていた。医師団が日々健康状態をチェックした。
 最後にマスクを外して8分58秒の「無呼吸世界記録」に挑戦したが、6分を超えたところで意識障害が出現し、ダイバーがは入って救出した。無呼吸記録は7分8秒となった。
 入院して健康状態をチェックしたが、翌日には問題なしとして退院したという(06年5月10日)。
<コメント>
 行為の是非と、マジシャンとしての成功不成功はともかく、人間の能力について理解する基礎データを与えてくれる貴重なエピソードである(060509)。
■ 温暖化で餌の発生時期と渡り時期がずれ、アフリカ〜欧州の渡り鳥が減少 060509 掲載
生物環境  オランダ生態学研究所の調査により、アフリカから欧州にかけて生息する渡り鳥が減少していることがわかった(ネイチャー誌)。
 原因は、温暖化の影響でエサが豊富な時期と渡りの時期にずれが生じたためらしい。
 アフリカで越冬して欧州で繁殖する渡り鳥マダラヒタキの繁殖地9箇所を調査した。
 ヒナのエサとなるイモムシは、草木の芽生えに合わせて大量に発生する。
 温暖化でイモムシの発生時期は16日早まったが、マダラヒタキの繁殖開始は10日早まっただけだった。イモムシの発生時期が早く、渡りとのずれが大きい場所では、マダラヒタキは過去20年間に90%も減少した(06年5月7日 読売新聞より)。
<コメント>
 アサギマダラの移動にも、同様の現象が関わっていると、私は思っている。アサギマダラの場合は、食草の生育が影響する(060509)。
■ メタボリックシンドロームとその予備群は中高年の男性2人に1人、女性5人に1人 060508 掲載
医学医療  「内臓脂肪症候群(メタボリック・シンドローム。メタボリック症候群)」とは、「腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上で、これに加えて血圧・血中脂質・血糖の3項目のうち2項目の数値が高い場合」に認定され、3項目中1項目が高い場合は予備群(日本内科学会の診断基準。05年4月策定)。この症候群は脳卒中や心筋梗塞など、重大な生活習慣病を引き起こす危険性が高い。
 厚生労働省の調査では、40〜74歳の中高年約5700万人のうち、同症候群の中高年は940万人、予備群は1020万人と推計された。男性は2人に1人、女性は5人に1人が同症候群か予備群に該当する。男性の方が割合が高い(以上、04年に実施した国民健康・栄養調査で対象とした約3000人のデータからの推計)。
 高血圧や糖尿病と肥満が複合的に表れた場合、脳卒中や心疾患を発症する危険度が飛躍的に高まる。厚労省は2008年度をめどに同症候群を予防するための健診や保健指導に取りかかる(06年5月8日発表)。
<コメント>
 最近、メタボリック・シンドロームに関する情報が急速に増えていることに注目しておこう(060508)。
■ 京都大学病院は患者の意識不明で肺移植を当面自粛 060502 掲載
医学医療  京都大学病院は06年5月2日、今年3月に脳死肺移植を受けた患者が手術後も意識不明状態で、原因未解明のため、当面、肺移植を自粛すると発表した。
 本例は3月21日に移植を受けた30代女性で脳CTで「びまん性脳浮腫」と判明した。
 脳死肺移植は1997年の臓器移植法施行後、全国で27例施行され移植後に7人が死亡した。本例は京大での脳死肺移植の5例目。移植手術自体を理由にした自粛は臓器移植法施行以来初めてのこと。ただし東京女子医大が心臓手術のミス隠ぺい事件で心臓移植を自粛している例はある。京大は生体肺移植も同時に自粛する。脳死肺移植が行える病院は全国9施設(1施設は心肺同時移植のみ)(06年5月2日)。
<コメント>
 移植は、思ったほど簡単なものではないことを知っておきたい。「ともかくやればよい」というものではない(060510)。